イェンゼンは徹底して詩的な音楽センスによって、生前にロベルト・シューマンの後継者と目された。無数の作品はロマンティックな感情に満ち溢れ、作品は繊細さゆえに、しばしば極端に走ることがなく、時折り「サロン的なもの」に近付いている。
イェンゼンはいくつかの連作歌曲(とりわけ《聖母哀傷(Dolorosa)》《学生歌(Gaudeamus)》《スペイン歌曲集(Das spanische Liederbuch)》など)を作曲した。しかしながら最も重要な作品群はとりわけピアノ曲であろう。ここに特記すべきピアノ曲として、《内なる声(Innere Stimmen)》《華麗なる円舞曲(Valse brillante)》《幻想小曲集(Fantasiestücke)》《ロマンティックな練習曲 (Romantische Studien)》《25の練習曲(25 Etüden)》《子守歌(Berceuse)》《旅の絵(Wanderbilder)》《即興曲 (Impromptus)》《ピアノ・ソナタ 嬰ヘ短調(Sonate fis-Moll)》《想い出(Erinnerungen)》《エロティコン(Erotikon)》《謝肉祭の光景(Scènes carnavalesques)》がある。他に、4手ピアノのための作品もある。