アルファ (ミサイル)

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Alfa.

アルファAlfa)は1971年に始まったイタリアSLBMプロジェクト。

NATOにおける、アメリカでUGM-27 ポラリス弾道ミサイルが開発途中の段階で、これを米英独仏そして伊の艦隊戦力で分担する構想(多角的核戦力)に基づき、イタリア海軍は1957年から、元は第二次世界大戦中の軽巡洋艦であるジュゼッペ・ガリバルディ にポラリスの発射管を搭載する大改装を行った。しかしガリバルディが模擬発射に成功したところで、アメリカはキューバ危機からの対ソ戦略見直しと、欧州側との調整の難航、本命である自国のポラリス水中発射能力を持つ原子力潜水艦の完成の目処がついたことから、多角的核戦力構想への興味を失い、イタリアへのポラリスの配備を中止した。

イタリアはこれを受けて代替となるミサイル、すなわちアルファの国産開発を計画した。イタリアは原潜保有の計画を持たなかったため、アルファは形式上SLBMに分類されるが、水上艦発射のみを想定したという点で特殊なミサイルである。

高性能固体燃料ロケットの研究開発から始められ、ポラリスの発射管を利用する都合上、弾体直径は同等で、2段ロケット構成も同様だが、全長は一回り短い。完成はしなかったものの、1973年と1975年間に、2段目をモックアップにした試験飛行が3度行われている。

ガリバルディの他に2隻のアンドレア・ドーリア級巡洋艦がポラリスまたはアルファの発射管を装備する準備がなされたが実際の装備化は見送られた。

1975年にイタリアが批准した核拡散防止条約によりこのプロジェクトは事実上終了となった。

参考文献

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