アレクサンデル・パープロビッチ・ロバノフは、1960年代から病院内で極めて独創的な絵画を描き始めた。その多くはスターリン、レーニンなど、ソ連に関する内容や、銃をモチーフとするものであり、アウトサイダー・アーティストらしく執拗なまでに同じモチーフに拘り続ける点、その一方で高い構成力と色彩との調和が特徴的な作品である。また、ほとんどの作品は42cm×29cmまたは29cm×21cmといった、決まった大きさの紙に描かれた。
1970年代に入ると、ロバノフはヤロスラヴリで自らの写真を撮影し、撮影した写真に独自のモチーフを描き込むといった新たな表現方法を開発した。
ロバノフは完成した絵を人に見せようとはせず、持ち歩いていた旅行かばんの中にしまいこんでいた。
ロバノフの作品は他のアウトサイダー・アーティストと同じく、長らく注目されることがなかったが、1990年代後半に見出され、ヨーロッパ各地で展覧会が開かれるなど評価が高まっており、例えば2007年にはスイスのローザンヌにあるアール・ブリュット・コレクションで、約200点の作品を集めたアレクサンデル・ロバノフ展が開催された。