イスラエルの首相
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首相の選出方法
首相公選制の導入及び廃止の経緯
→「首相公選制」を参照
イスラエルの選挙制度(厳正拘束名簿式に基づく完全比例代表制)は、総選挙での各政党の得票率がほぼそのままクネセトの議席配分に反映されるため、少数政党でも議席を得やすく、小党乱立による分極的多党制に陥る可能性が高い。そのため、多数の政党からなる連立政権を組まなければクネセトの過半数を確保できず、キャスティング・ボートを握った弱小政党が過大な政治的影響力を行使するなど、政局が流動的かつ不安定な状態が続いていた。
このような状況を打開するため、首相のリーダーシップの強化を目的に、国民の直接選挙で首相を選ぶ首相公選制の導入が行われた。しかし、制度導入時には首相選挙とクネセト総選挙を同時に行えば双方の選挙結果が連動すると期待されていたのに対し、実際には多くの有権者が、双方の選挙でそれぞれ別の政党に投票して票を分散させることによって、自らの利益を最大化させる投票行動をとった。
このため、以前にも増して小党乱立に拍車がかかり、首相はクネセトの過半数確保のためにより多くの少数政党と連立を組む必要に迫られるなど、当初の期待とは正反対の状況に陥り、公選首相のリーダーシップは従来の首相よりもさらに弱いものとなった。その結果、リクード・労働党などの主要政党が廃止する方向で一致し、2001年3月に正式に廃止された。