キンセンカ

キク科の植物 From Wikipedia, the free encyclopedia

トウキンセンカ(唐金盞花、学名Calendula officinalis[1])とヒメキンセンカ( 姫金盞花、Calendula arvensis L.[2])があるが、一般にキンセンカと言えばトウキンセンカの事を指す。キク科植物。別名はカレンデュラ[注釈 1]。ポットマリーゴールドと呼ばれる食用キンセンカと園芸キンセンカでは葉の違いや育て方の違いがある。暖地で秋蒔きすると12月~2月頃から咲き始める。通常は3月から5月が花の最盛期で、夏には株が枯れる。

概要 キンセンカ, 分類(APG IV) ...
キンセンカ
キンセンカの花
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク上群 superasterids
階級なし : キク類 asterids
階級なし : キキョウ類 campanulids
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : キク亜科 Asteroideae
: キンセンカ属 Calendula
: キンセンカ C. officinalis
学名
Calendula officinalis L.
和名
キンセンカ
英名
Pot Marigold
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概要

原産地は地中海沿岸。北アメリカ、中央アメリカ、南ヨーロッパなどで栽培されている。春咲き一年草として扱うが宿根草タイプは冬を越すので「冬知らず」の名で市場に出回る。

葉は長さ5〜18センチメートルの単葉、しばしば荒い毛が生えている。花径10cmほどでオレンジ色や黄色の花を咲かせる。花容は一重、八重、また中心に黒のスポットのあるものと多彩。

観賞用のほか食用品種(食用きんせんか、カレンジュラ)もある[5]。日本では観賞用として花壇などに植えられるが、ヨーロッパでは原種はハーブの1つに数えられるエディブル・フラワー(食用花)である。

キンセンカの軟膏火傷からにきびまで幅広い皮膚のトラブルの治療薬になると考えられている。「貧乏人のサフラン」、「エジプトサフラン」と呼ばれるように、花弁がサフランの代用品として利用されることが多い[6]

チョウ目の幼虫(ヨトウガキシタバヤガのような)の餌として用いられる。

栽培

種まきは秋か早春にするが、寒冷地以外は秋まきが普通である。18-25℃の気温下では種まき後5日ほどで発芽する。土は選ばないが酸性土壌では育ちが悪く、弱アルカリ性の土壌を好む。また日当たりを好む。茎は直立性で20cmから1mの高さ。よく分枝するので、切り戻してそれを促す。開花期間は春先から初夏である。栽培は容易であるが、うどんこ病アブラムシが発生する。

人間との関わり

トウキンセンカ(カレンデュラ)の学名「Calendula」は、ラテン語で「月の初めの日」という意味。花期が長くどの月でも咲いているために名付けられ、英語のカレンダーの語源となっている[7]

キンセンカの花ことばは「別れのかなしみ」。これはギリシャ神話の、太陽神アポロンとクリムノンの物語に由来する。

太陽神アポロンとクリムノンは相思相愛だったが、二人に嫉妬した雲の神が空を8日間覆いアポロンを隠してしまった。8日もアポロンの姿がみえない事に絶望したクリムノンは、ショックのあまりに痩せ衰え死んでしまう。9日ぶりに姿を見せた太陽神アポロンは、愛するクリムノンを不憫に思い、死体をトウキンセンカに変えたという[8][9]

また、16世紀の英国の劇作家ウィリアム・シェイクスピアは、戯曲『冬物語』の中でキンセンカを「太陽と共に眠りに就き、太陽と共に泣きながら起きる花」と表現している[7]

『Winter’s Tale』Act 4 Scene 4(William Shakespeare)

「Here's flowers for you;Hot lavender, mints, savoury, marjoram;

 The marigold, that goes to bed wi' the sun And with him rises weeping[注釈 2]

中世の頃はキンセンカを眺めているだけで視力が強化されると考えられていた[11]

脚注

参考文献

外部リンク

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