フランス・クリダ
フランスのピアニスト(1932年-2012年)
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来歴
ナントで生まれる。1948年、15歳の時にジェノヴァで、アンリ・ソーゲの《ピアノ協奏曲イ短調》を、エルネスト・アンセルメの指揮で演奏してデビュー[2] 。パリ音楽院ではラザール・レヴィ、ロラン=マニュエルなどに師事し[2] 、1950年に一等賞で卒業[3] 。その後エミール・ギレリスなどの下で研鑽を積んだ[4]。
1956年に、フランツ・リスト国際コンクール(現在のブダペスト国際音楽コンクール)に出場し、同コンクールでは19年ぶりとなるフランツ・リスト賞を受賞[5]。以後、活躍の場を世界へと広げることとなる。パリ・シャンゼリゼ劇場でのリサイタルを聴いた評論家のベルナール・ガヴォティは、『ル・モンド』紙のコンサート評で、クリダを「マダム・リスト」と讃えた[4] 。やがて彼女は、モニク・アース、セシル・ウーセ、ロベール・カサドシュ、フィリップ・アントルモンらとともに、「フランス・ピアノ楽派」の代表的存在と目されるようになった[6]。既に先代の女流のリスト弾きにはエディト・ファルナディがいたが、ファルナディが急逝したため1970年代以降は二代目の女流リスト弾きとして知られることになった。
1960年代後半から70年代にかけて、クリダはリストのピアノ曲の全集企画に取り組む[5]。この企画では最終的に24枚のアルバムが製作され、その中には《メフィスト・ワルツ3番・4番》、《華麗なマズルカ》、《2つのチャールダーシュ》、《スケルツォと行進曲》など、数多くの作品の初録音も含まれていた[5] 。彼女は後に同作品集によって、ACCディスク大賞とヨーロッパ・ディスク大賞を受賞している。
リスト以外の作曲家では、エリック・サティのピアノ曲全集をリリースした[4]他、ラフマニノフ、グリーグ[3]、ショパン[7]、チャイコフスキー[8]、ランドスキ[4]などの作品もレコーディングしている。
クリダは後進の指導にも力を注ぎ、パリのエコールノルマルで長年教鞭を取った[3] 。また、フランツ・リスト国際コンクールなどで審査員をつとめた[9] 。
2000年に公開されたカナダ映画『渦』では、クリダが演奏したグリーグの《ピアノ協奏曲》の第2楽章が使われている[10]。
栄典
クリダは1976年にフランス芸術文化勲章、87年には国家功労勲章を受章した[3]。彼女はまた、レジオンドヌール勲章、パリ市ヴェルメイユ・メダルも授与されている[11]。