テルモプロテウス門
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概要
元々系統解析により設定された門であり、表面的な性質はメタノバクテリウム門に属すテルモコックス綱やアルカエオグロブス綱とそれほど差はない。多くが超好熱菌や好熱好酸菌に占められ、水素や硫黄を酸化、あるいは従属栄養的に増殖するものが多い。典型的な例としては、好熱好酸好気性で硫黄を酸化するSulfolobus、110°Cで増殖する嫌気性のPyrodictiumなどが知られている。従来メタン菌はメタノバクテリウム界からのみ発見されていたが、2025年にテルモプロテウス門にもメタン菌(Methanosuratincola petrocarbonis)が発見・記載されている[3]。
細胞分裂については、2008年に別々の研究グループから、真核生物がエンドソーム小胞を形成する時と同様の機構(ESCRT複合体)を使うという報告がなされている[4]。
この他、メタノバクテリウム門との比較では、古細菌型DNA複製酵素Pol Dを持たない、リボソーム[5]やRNAポリメラーゼ[6]のサブユニット数が多いなどの差異がある。細胞壁はメタノバクテリウム門ほど多様ではなく、Ignicoccus1属(細胞壁をもたない)を除き、S層が担う。Ignicoccusなど一部の種は、ジカルボン酸/4-ヒドロキシ酪酸回路というほかの生物では見られない炭素同化経路を使用しているようである[7]。
