シャンティ・バヒニ
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シャンティ・バヒニ(ベンガル語: শান্তিবাহিনী、「平和部隊」)は、バングラデシュ南東部のチッタゴン丘陵地帯(Chittagong Hill Tracts)における先住民族ジュマの政治組織「チッタゴン丘陵人民連帯協会(PCJSS)」の武装部門として1970年代に結成された武装組織である。
同組織は、バングラデシュ政府によるベンガル人入植政策や同化政策に反対し、1970年代後半から約20年間にわたり政府軍と武力衝突を続けた。
結成(1972–1973年)
バングラデシュ独立後、チッタゴン丘陵地帯の先住民族は、政府のベンガル化政策や入植政策に強い危機感を抱いた。 1972年、PCJSSが設立され、翌1973年にはその武装部門としてシャンティ・バヒニが組織化された。 構成員は主にチャクマ族を中心とするジュマ諸民族であった。
武力闘争(1977–1997年)
シャンティ・バヒニは1977年に政府軍への攻撃を開始し、以後20年にわたりゲリラ戦を展開した。 活動には、軍施設への攻撃、誘拐、恐喝などが含まれたとされる。
この時期、政府は大量のベンガル人入植者を丘陵地帯に移住させ、軍事キャンプを多数設置したため、地域の緊張は激化した。 紛争により、数万人規模の先住民族がインドへ避難したと報告されている。
和平協定と武装解除(1997年)
1997年12月2日、バングラデシュ政府とPCJSSはチッタゴン丘陵地帯和平協定を締結し、シャンティ・バヒニは武装解除を行った。 協定により、
- 先住民族の権利承認
- 地域行政機構の再編
- 武装勢力の解体 が定められ、公式には紛争終結とされた。
分派の発生
和平協定に反対する一部の元構成員は、後に反協定派組織を結成し、地域の政治的対立は継続している。