シュートアウト

From Wikipedia, the free encyclopedia

シュートアウト (Shootout) は、アイスホッケーの試合において採用されるタイブレークの方法である。

なお正式名称は、ペナルティーショット方式で行うことから「ペナルティーショット・シュートアウト (Penalty-Shot Shootout : PSS)」であるが、通常は単にシュートアウト (SO)である。国際アイスホッケー連盟の大会では、以前は「ゲーム・ウィニング・ショット (Game-Winning Shot : GWS)」と呼ばれていた。

試合が終わって同点の場合

アイスホッケーでは20分の「ピリオド」を3回行う。これで決着がつけば試合は終了。同点で試合が終わった場合、まずはサドンデス方式による延長戦 (OT) を行うが、それにおいては本来の5+1vs.5+1ではなく、4+1vs.4+1方式をとる。2015-16シーズンからは3+1vs.3+1方式となった。それでも決着がつかない場合、このシュートアウトを採用する。

延長戦開始前とは異なり、シュートアウト開始前には、ニュートラルゾーンとエンドゾーンのフェイスオフ地点の間にある中央部を、整氷車で整える。

シュートアウトの方式

NHL

ゴールキーパーは、自チームのプレーヤーズ・ベンチに最も近いゴール(第1と第3ピリオドと同じ)につき、ホームチームが先攻か後攻か選ぶ。

両チームはまず3人ずつ「シューター」を決める。ミスコンダクトまたはゲームミスコンダクトまたはマッチペナルティを科せられた場合を除き、すべての選手はシュートアウトに参加する資格がある。シューターはそれぞれペナルティーショットを行う。得点が入るとシュートアウトの得点に1点加算される。

決着がつかなかった場合(2人目終了時点で2点差がついている場合は終了)、4人目以降がペナルティーショットを行うサドンデスに突入する。一方のチームのシュートアウト資格のある選手が相手チームより少ない場合を除き、資格のある選手全員がシュートを放つまで、同じ選手が2回以上シュートを放つことはできない。

NHLでは2005-2006シーズンのワシントン・キャピタルズニューヨーク・レンジャースの試合で、15ラウンドまで行ったことがある。

延長戦のシュートアウトで得点されたゴール数に関わらず、得点をより多く入れたチームには、シュートアウト以前の得点に1点が加えられ勝利チームとなる。敗戦チームのゴールキーパーにこの追加失点の記録はつかず、シュートアウトで決勝ゴールを決めた選手の個人記録にゴールはカウントされない。

IIHF(国際アイスホッケー連盟)

ゴールキーパーは、延長戦と同じゴールを守り、レフェリーは両チームのキャプテンをオフィシャルクリーズに呼び出し、コイントスを行い、その勝者が先攻か後攻かを選ぶ。

両チームはまず5人ずつ「シューター」を決める。延長戦終了時点でペナルティが終了していない選手またはシュートアウト中にペナルティを受けた選手を除き、すべての選手はシュートアウトに参加する資格がある。シューターはそれぞれペナルティーショットを行う。得点が入るとシュートアウトの得点に1点加算される。

決着がつかなかった場合(4人目終了時点で2点差がついている場合は終了)、6人目以降がペナルティーショットを行うタイブレークに突入する。最初の後攻チームが先攻になり、各チームは、新しい選手に加えて同じ選手を使用してよい。

公式スコアキーパーは、すべてのシュートを記録し、選手名と得点を記録する。決定的なゴールのみが試合結果に反映される。

シュートアウトの達人たち

  • エイドリアン・オコイン (Adrian Aucoin, フェニックス・コヨーテズ) …ディフェンスマンながら、2009 - 10シーズン中終盤にかけて、6回連続で決勝点をたたき出すという偉業を成し遂げた。ちなみに決勝点6つも歴代最多。
  • エリック・クリスチャンセン (Erik Christensen, ニューヨーク・レンジャース) …デビュー以降、5シーズンで実に4チームを渡り歩いているが、その間の通算成功率は50%を超える。
  • ユッシー・ヨキネン (Jussi Jokinen, カロライナ・ハリケーンズ) …最初のシューアウト以降9回連続でシュートアウトでゴールするという、NHL記録をつくった。また、同年シュートアウトで決めたゴール10個は歴代最多タイ。
  • TJ・オッシー (T.J. Oshie, セントルイス・ブルース) …ここ数年でデビューした若手選手では最高の成功率を誇る。
  • ジョー・パベルスキー (Joe Pavelski, サンノゼ・シャークス) …彼もまた通算成功率が50%を超える。
  • ジョナサン・テーブス (Jonathan Toews, シカゴ・ブラックホークス) …シュートアウトが採用されてからゴール数歴代1位であり、初めて50ゴールを超えた選手でもある(2020年現在)。キャリア成功率は5割に迫り、同じ年にデビューしたパトリック・ケインとともにシュートアウトでも貢献している。
  • ヴォイテック・ヴォルスキー (Wojtek Wolski, フェニックス・コヨーテズ) …2008 - 09シーズン、シュートアウトで決めた10ゴールはヨキネンに並んで歴代最多タイ。
  • シドニー・クロスビー (Sidney Crosby, ピッツバーグ・ペンギンズ) …2009 - 10シーズンはオリンピック決勝戦での決勝ゴールや、シーズントータルでは51ゴールを決めるなど、彼の更なるブレイクイヤーとなったが、シュートアウトでも10回中8回 (10回以上での成功率歴代2位) という驚異の成功率を誇った。

参考リンク

Related Articles

Wikiwand AI