詐欺と証券取引法違反容疑で服役を終えたウィリーは、再起を目指して新たなビジネスを起こす。手始めにサンフランシスコの中堅格付会社を手中にしたウィリーは、デリバティブ(金融派生商品)を扱う新しいタイプの金融機関、つまりヘッジファンドを起こす事を思い立つ。リヒテンシュタインに隠匿していた財産を元手に、方々の伝手で金融工学やプログラミング、ディーリングの優秀なスタッフを揃えて順調なスタートを切ったかに見えたが、デリバティブを扱うには資本が足らず、早晩行き詰まる事は明白だった。ウィリーは架空の地方ゼロクーポン債を発行する詐欺で過小資本の解消に成功。万事順調と思われたが、そのトリックをシドニー・ラビッチュに見破られてしまう。奇しくもドイツでは金融危機が発生し、通貨切下げが確実な情勢になっていた。ニセのゼロクーポンを買い戻しシドと決別する為、ウィリーはマルク相場に全てを賭ける事を決意する。