この機構が主に採用されるのは拳銃である。
ダブルアクション方式開発以前の拳銃はシングルアクションであった。シングルアクション方式は、端的に言えば引金を引くことと撃鉄を落とすことだけが連動している構造である。そのため、発射の際には「撃鉄を起こす」→「引金を引く」と、2回に分けて操作を行う必要があった。
この構造は、構造自体が単純すぎるために操作安全性に大きな問題があり、様々な要因による暴発事故が発生しやすい構造であった。加えて、操作量が多く、即応性や連射性にも課題があった。
ダブルアクション方式では、引金操作に連動して「撃鉄を起こす」操作が自動化されている。この構造はシングルアクション方式に比べて引き金が重く、「うっかり引き金を引いてしまう」リスクが大きく軽減される。加えて、撃鉄操作を行う機会が減るため、これに関わる暴発リスクも大幅に軽減される。さらに、操作量が減ることで即応性・連射性もシングルアクションよりも改善する。(クイックドロウなど、ごく一部のシチュエーションにおいてはこの限りではない)
現代の拳銃は、特に安全性に関わる理由から、懐古的/記念品的なモデルを除きほとんどすべての機種がダブルアクション方式を採用している。