1934年8月14日から9月19日にかけて作曲されたが、作曲のきっかけは元ボリショイ劇場の首席チェリストであったヴィクトル・ルヴォヴィチ・クバツキーの勧めであった。初演は同年の12月25日にレニングラード音楽院小ホールでクバツキーのチェロとショスタコーヴィチのピアノによって行なわれ、クバツキーに献呈された。なお第1楽章は2日で書き上げたと伝えられている。
初期の実験的な作品群から自己のスタイルを確立する中期への過渡期に位置する作品である。20世紀のチェロ作品の代表的な名作のひとつと考えられ、悲劇性とパロディと抒情性が渾然一体となっていることが窺える。古典的な構成と現代的な感覚が融合し、ショスタコーヴィチならではの暗い情感を漂わせた歌がチェロによって奏でられる。