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ティフィナグ文字

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ティフィナグ文字(ティフィナグもじ)またはティフナグ文字(ティフナグもじ、Tifinagh、発音: [tifinaɣ]、ベルベル・ラテン文字: Tifinaɣ、新ティフィナグ文字: ⵜⵉⴼⵉⵏⴰⵖ、ベルベル・アラビア文字(英語版): تيفيناغ)は、ベルベル人の一部、特にトゥアレグ人によってトゥアレグ語を書くために使用される、アブジャドの一揃いであり、またアルファベット文字である[1]。

時期: 紀元前3世紀から3世紀まで
親の文字体系:
原シナイ文字
子の文字体系: ティフィナグ文字、新ティフィナグ文字
概要 原ティフィナグ文字, 類型: ...
原ティフィナグ文字
類型: アブジャド
時期: 紀元前3世紀から3世紀まで
親の文字体系:
原シナイ文字
子の文字体系: ティフィナグ文字、新ティフィナグ文字
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時期: ??から現在まで
親の文字体系:
原シナイ文字
概要 ティフィナグ文字 (トゥアレグ), 類型: ...
ティフィナグ文字 (トゥアレグ)
類型: アブジャド
言語: トゥアレグ語
時期: ??から現在まで
親の文字体系:
原シナイ文字
子の文字体系: 新ティフィナグ文字
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時期: 1980年から現在まで
親の文字体系:
原シナイ文字
概要 新ティフィナグ文字, 類型: ...
新ティフィナグ文字
類型: アルファベット
時期: 1980年から現在まで
親の文字体系:
原シナイ文字
Unicode範囲: U+2D30–U+2D7F
ISO 15924 コード: Tfng
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マリ北部のキダルのウェルカムサイン。町名がティフィナグ文字 (ⴾⴸⵍ) とラテン字で書かれている。

概要

「新ティフィナグ文字」として知られる、伝統的文字から派生した現代の文字は、20世紀に導入された。日常的なコミュニケーションの手段としては広く普及していないが、ベルベル・アイデンティティを政治的・象徴的に主張するためにしばしば使われる。

「Tifinagh Ircam」と呼ばれるわずかに修正された伝統的文字は、限られた数のモロッコの小学校でベルベル語を児童に教えるため使用されている。

「ティフィナグ(tifinagh)」や「ティフィニグ(tifinigh )」という単語は、「punic(ポエニの)」という単語女性複数と同源であると広く考えられている。つまり女性接辞の「ti」とラテン語の「Punicus」で、「ティフィナグ」は「ポエニの(文字)」を意味すると考えられる[2][3]。

起源

この文字の早期の形つまり「原ティフィナグ文字」または「リビュコ・ベルベル文字」は、おそらくフェニキア文字のポエニの変種から発展したのであろう[4]。原ティフィナグ文字はおおよそ前3世紀から3世紀にかけて使用された。

東部と西部の2つの変種が知られている。 東部変種は、現在のアルジェリアのコンスタンティーヌとオーレス(英語版)地方とチュニジアで使用された。この変種は、(特にチュニジアのドゥッガでの)いくつかのヌミディアのリビア語とポエニ語で書かれた二カ国語の碑文の発見により、最も解読された変種である。24文字のうち22文字が解読されている。 西部変種はより原始的である(Février 1964–1965)。カビーリヤ(英語版)からカナリア諸島にかけての地中海沿岸で使用された。13の追加文字を使用した。

リビコ・ベルベル文字は純粋なアブジャドであり、母音がない。長子音の印は書かれない。筆記は通常下から上、右から左だが、他の順番も発見されている。縦書きと横書きで、文字は異なる形を取る[4]。

トゥアレグ・ティフィナグ文字

原ティフィナグ文字は、トゥアレグ語の伝統的な筆記手段として使用された。 伝統的には、単語の終わりを除いて、母音の印を付けない。いくつかの地域では、母音を示すためにアラビア文字の母音記号がティフィナグ文字と組み合わせて使われる。

時折、ソンガイ語(英語版)といった近隣の言語を表すためにも用いられている。

新ティフィナグ文字

上から、アラビア語、ティフィナグ文字、フランス語が併記された看板(モロッコ)
上から、アラビア語、ティフィナグ文字、フランス語が併記された案内標識(アルジェリア)

新ティフィナグ文字とは、ティフィナグ文字の初期形態から派生した20世紀の文字である。これはアルファベットであり、左から右へと書く。フランス国立東洋言語文化研究所の教授Salem Chakerが新ティフィナグ文字の変更を提案した。 (Tafsut 1990 #14).

最近まで、重要で堅い用途には活動家がラテン文字(またはまれにアラビア文字)を好んだため、事実上このアルファベットで出版された本やウェブサイトはなかった。しかしながら象徴的な用途にはとても普及しており、異なる文字で書かれた多くの本やウェブサイトがロゴやタイトルに新ティフィナグ文字を使用している。

モロッコでは、2003年にラテン文字とアラビア文字の主張に対し、新ティフィナグ文字を導入することにより、国王が中立の立場を取った。 結果として、本がこの文字で出版され始め、いくつかの学校で教えられた。しかし、多くの独立ベルベル語出版物は、ベルベル・ラテン文字を使用して出版されている。モロッコ国外では、公的な地位はない。皮肉なことに、1980年代や1990年代ではモロッコ国はこの文字を使用した人々を逮捕し投獄していた[5]。

アルジェリアでは、ほとんど全てのベルベル語出版物は、ティフィナグ文字ではなく、ベルベル・ラテン・アルファベットを用いている。

リビアでは、カダフィー体制は、店のディスプレイや旗といったような公的な文脈でのベルベル・ティフィナグ文字の使用を一貫して禁止していた[6]。

最近のリビアの体制転覆の後、国民評議会(反体制派)はベルベル語に対し開放性をみせた。カタールに本拠地を置く独立反体制派リビア・アル・アハラール(英語版)は、ベルベル語やティフィナグ文字をいくつかの番組に導入している[7]。

文字

さらに見る コード, 字形 ...
基本文字 (付加記号を含む)
コード字形Unicode翻字名前
ラテン文字アラビア文字IPA
U+2D30ⴰaاæya
U+2D31ⴱbبb or βyab
U+2D32ⴲbٻb or βyab fricative
U+2D33ⴳgگɡyag
U+2D34ⴴgڲɡyag fricative
U+2D35ⴵdjجd͡ʒBerber Academy yadj
U+2D36ⴶdjجd͡ʒyadj
U+2D37ⴷdدdyad
U+2D38ⴸdدdyad fricative
U+2D39ⴹḍضðˤyaḍ
U+2D3Aⴺḍضðˤyaḍ fricative
U+2D3Bⴻeهəyey
U+2D3Cⴼfفfyaf
U+2D3Dⴽkکkyak
U+2D3EⴾkکkTuareg yak
U+2D3Fⴿkکkyak fricative
U+2D40ⵀh
b
ھ
ب
h
b
yah
= Tuareg yab
U+2D41ⵁhھhBerber Academy yah
U+2D42ⵂhھhTuareg yah
U+2D43ⵃḥحħyaḥ
U+2D44ⵄʕ (ɛ)عʕyaʕ (yaɛ)
U+2D45ⵅkh (x)خχyax
U+2D46ⵆkh (x)خχTuareg yax
U+2D47ⵇqقqyaq
U+2D48ⵈqقqTuareg yaq
U+2D49ⵉiيiyi
U+2D4Aⵊjجʒyaj
U+2D4BⵋjجʒAhaggar yaj
U+2D4CⵌjجʒTuareg yaj
コード字形Unicode翻字名前
ラテン文字アラビア文字IPA
U+2D4Dⵍlلlyal
U+2D4Eⵎmمmyam
U+2D4Fⵏnنnyan
U+2D50ⵐnyنيnjTuareg yagn
U+2D51ⵑngڭŋTuareg yang
U+2D52ⵒpپpyap
U+2D53ⵓu
w
و
ۉ
wyu
= Tuareg yaw
U+2D54ⵔrرryar
U+2D55ⵕṛڕrˤyaṛ
U+2D56ⵖgh (ɣ)غɣyaɣ
U+2D57ⵗgh (ɣ)غɣTuareg yaɣ
U+2D58ⵘgh (ɣ)
j
غ
ج
ɣ
ʒ
Aïr yaɣ
= Adrar yaj
U+2D59ⵙsسsyas
U+2D5Aⵚṣصsˤyaṣ
U+2D5Bⵛsh (š)شʃyaš
U+2D5Cⵜtتtyat
U+2D5Dⵝtتtyat fricative
U+2D5Eⵞch (tš)تشt͡ʃyatš
U+2D5Fⵟṭطtˤyaṭ
U+2D60ⵠvۋvyav
U+2D61ⵡwۉwyaw
U+2D62ⵢyيjyay
U+2D63ⵣzزzyaz
U+2D64ⵤzزzTawellemet yaz
= Harpoon yaz
U+2D65ⵥẓظzˤyaẓ
U+2D6Fⵯ+ʷۥ+ʷLabio-velarization mark
= Tamatart
= <super> 2D61
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さらに見る コード, 字形 ...
2文字で1音素を表すもの(合字を使う場合もある)
コード字形Unicode翻字名前
ラテン文字アラビア文字IPA
U+2D5C U+2D59ⵜⵙtsتسt͡syats
U+2D37 U+2D63ⴷⵣdzدزd͡zyadz
コード字形Unicode翻字名前
ラテン文字アラビア文字IPA
U+2D5C U+2D5Bⵜⵛch (tš)تشt͡ʃyatš
U+2D37 U+2D4Aⴷⵊdjدجd͡ʒyadj
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Color Key
Basic Tifinagh (IRCAM)  Extended Tifinagh (IRCAM)  Other Tifinagh letters  Modern Tuareg letters 
IRCAMのティフィナグ。33文字から成る。

上記「基本・拡張」などの分類は、IRCAMの採用文字種を中心としたモロッコ中心の区分である。

ユニコード

ティフィナグ文字はユニコードスタンダードに2005年5月にバージョン4.1のリリースと共に追加された。 ティフィナグ文字のユニコードのブロックはU+2D30–U+2D7F。灰色部分はコードが割り当てられていないポイント。

Tifinagh[1]
Unicode.org chart (PDF)
 0123456789ABCDEF
U+2D3x ⴰ ⴱ ⴲ ⴳ ⴴ ⴵ ⴶ ⴷ ⴸ ⴹ ⴺ ⴻ ⴼ ⴽ ⴾ ⴿ
U+2D4x ⵀ ⵁ ⵂ ⵃ ⵄ ⵅ ⵆ ⵇ ⵈ ⵉ ⵊ ⵋ ⵌ ⵍ ⵎ ⵏ
U+2D5x ⵐ ⵑ ⵒ ⵓ ⵔ ⵕ ⵖ ⵗ ⵘ ⵙ ⵚ ⵛ ⵜ ⵝ ⵞ ⵟ
U+2D6x ⵠ ⵡ ⵢ ⵣ ⵤ ⵥ ⵦ ⵧ ⵯ
U+2D7x ⵰ ⵿
Notes
1.^As of Unicode version 6.1

王立アマズィグ文化研究所(英語版)は、無料のUnicodeフォント Tifinaghe-ircam Unicode ほかを配布している。収録文字種はIRCAMのティフィナグを中心としている。別の組織からは Hapax Berbère などのフォントも配布されている。こちらもUnicode互換のフォントで、トゥアレグ系の文字・IRCAM以外の新ティフィナグの文字などUnicode未収録の文字も外字(PUA)領域に多数含んでいる。

参照

参考文献

外部リンク

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Timelines

Top Qs

Fact Checks