自由な校風で知られる私立・綾重学園には、生徒たちが芸能リポーターばりに、学園中で特ダネを探し回り、スクープ合戦を繰り広げる「学園報道」という奇妙な伝統があった。
そんな学園報道に熱中する新聞部部員・大澄きららは、兄の大澄ひびきの生徒会長就任に伴い、広報委員に抜擢される。きららのバイタリティが、編集方針がマンネリ化した学園広報紙「綾重学園だより」を活性化させることをひびきは期待したのである。
きららの初仕事は、映画への出演を拒否するようになった、映画研究会のマドンナ、黒沢姫子の出演拒否の理由を探ることだった。新入生の南聞太を従え、マドンナのもとに乗り込んだきららだったが、マドンナは南亜聞を用心棒に雇い、ガードを崩さなかった。
やがて、度重なる出演拒否に業を煮やした映画研究会の部員たちは、マドンナの出演拒否の理由が、マドンナの思い人(女性)が転校したためだと言いふらし始める。学園情報誌によるマドンナ・バッシングが繰り広げる中、きららはマドンナのもとに再び、単身で乗り込んでいく。それが、きららの記者としての本当の人生の始まりだった。そして、きららはスポットを浴びることのない、多くの人々と知り合っていく。