任意の交換子がそうであるように、パンシェルル微分 ′ は自己準同型環 End(K[x]) 上の微分子(英語版)(導分)である。すなわち、自己準同型環 End(K[x]) に属する任意の二つの線形作用素 S, T に対し、
- (和の法則)

- (積の法則)

を満たす(ただし、積 TS := T ∘ S は写像の合成によって定める)。また [T, S] := TS − ST を通常のリーブラケットとして、ヤコビ恒等式より
![{\displaystyle [T,S]^{\prime }=[T^{\prime },S]+[T,S^{\prime }]}](https://wikimedia.org/api/rest_v1/media/math/render/svg/71ac44391b779ac12bcf00ca4a78d14a7c3ebefe)
が成立する。
通常の微分 D = d/dx は多項式に対する作用素と見なせる。直接的な計算により、そのパンシェルル微分は D′ = idK[x] = 1(右辺の 1 は 1 倍する乗算作用素)となり、数学的帰納法により

に一般化できる。このことから、微分作用素 ∂ = ∑ anDn のパンシュレル微分

もまた微分作用素であることが分かり、したがってパンシェルル微分は微分作用素全体の成す環 diff(K[x]) 上の微分子になる。
シフト作用素 Sh(f)(x) = f(x + h) はテイラー展開

を考えることにより、そのパンシェルル微分

を得る。すなわち、シフト作用素はパンシェルル微分の固有ベクトルであり、対応するスペクトルはスカラーの空間全体 K である。
T がシフト同変、すなわち T が Sh と可換([T, Sh] = 0)ならば [T′, Sh] = 0 となり、T' もまた同じシフト h に対してシフト同変であることが分かる。
離散時間デルタ作用素 δf(x) = f(x+h)−f(x)⁄h は、作用素として

と書ける(積の順番に注意)から、そのパンシェルル微分 δ′ = Sh はシフト作用素である。