ファウスト交響曲

From Wikipedia, the free encyclopedia

3人の人物描写によるファウスト交響曲』(3にんのじんぶつびょうしゃによるファウストこうきょうきょく、Eine Faust-Symphonie in drei Charakterbildern nach Goethe, mit Schlusschor)S.108は、フランツ・リストが作曲した合唱を伴う交響曲。一般には単に『ファウスト交響曲』と呼ばれる。

リストがゲーテ戯曲ファウスト』を知ったのは、パリに定住していた1830年末に友人のベルリオーズから薦められたことがきっかけであった。リストはこの作品に深く魅了され、愛読書となった。

作品の構想は1840年代に始められたが、機会があるごとに構想を練り、ある程度自信がついたところで本格的に作曲に着手したが、当初はためらいがちに作曲を進めていった。だが1852年にベルリオーズから劇的物語『ファウストの劫罰』を献呈されたのを契機に音楽化を進め、1854年8月に作曲を開始し、同年10月に300ページにも及ぶ第1稿が完成した。この時点ではホルンを除く金管楽器打楽器ハープは楽器編成に加えられておらず、第3楽章後半の『ファウスト 第二部』に基づく「神秘の合唱」も書かれてはいなかった。リストはヴァイマルオーケストラを使いながら作品に手を加え、楽器編成を拡大した他、1857年には「神秘の合唱」が書き加えられ、その後も編成の拡大などを含めた改訂が続けられ、現在の最終的な決定稿は1880年に完成した。

初演は1857年9月5日(または12月5日)にヴァイマルで、ゲーテとシラーの記念碑の除幕式の祝典の際にリスト自身の指揮で行われ、聴衆から熱狂的に迎えられた。後に楽譜はベルリオーズに献呈されている。

この交響曲は物語の筋を追うものではなく、タイトルにあるように、3人の主要な登場人物の性格描写を1楽章ずつ使って行ったものであり、3人の性格像が8つの主題と幾つかの副次的なモティーフを循環的に用いて造形的に描写されている。

編成

フルート3(ピッコロ1持ち替え)、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバティンパニシンバルトライアングルハープ弦五部

第3楽章後半の「神秘の合唱」ではテノール独唱、男声合唱オルガン(またはハルモニウム)が加わる。ただし、「神秘の合唱」に入らずに終わることも可能で、リストはそのための短い(8小節)終結部も書いており、この版がたまに演奏されることもある。

構成

録音

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI