ファンデンヘック&ルプレヒト
From Wikipedia, the free encyclopedia
ファンデンヘック&ルプレヒト社は、1735年2月13日にアブラハム・ヴァンデンホークによって創設された。創業はゲッティンゲン大学の開学と密接に関連している[5]。 1750年以降、彼の妻アンナ・ヴァンデンホーク (独: Anna Vandenhoeck、1709年生 - 1787年没) が出版社の運営を引き継ぎ、後にはカール・フリードリヒ・ギュンター・ルプレヒト (独: Carl Friedrich Günther Ruprecht、1730年生 – 1816年没) と共同で経営を行った[6]。ルプレヒトは1748年に徒弟として出版社に入社していた[7]。
1787年にアンナ・ヴァンデンホークが死去すると、カール・フリードリヒ・ギュンター・ルプレヒトが一定の財政的条件付きで会社を相続し、1816年に亡くなるまで経営を担った[7]。 その後、彼の息子カール・アウグスト・アドルフ・ルプレヒト (独: Carl August Adolf Ruprecht、1791年生 - 1861年没) と娘婿ユストゥス・フリードリヒ・ダンクヴェルツ (独: Justus Friedrich Danckwerts、1779年生 – 1841年没) が会社を継承した。 1929年からはギュンター・ルプレヒトが経営を引き継ぎ、2021年までルプレヒト家が単独出資者として、七代にわたり継続的に経営を担ってきた[8]。
同社が伝統的に主力分野としているのは、神学と宗教、歴史学、古代学、哲学、言語学、心理学、心理療法、カウンセリングである。現在では、これらに加えて学校教材や非学術的な一般書も出版している[2]。
1935年、ゲッティンゲン学術アカデミーはその出版物をファンデンヘック&ルプレヒト社に委託した。アカデミーの論文集や報告書は2007年まで同社から刊行され、ドイツ語圏最古の学術雑誌である『ゲッティンゲン学者報』は現在も同社から発行され続けている。
ナチス政権下では、出版責任者ギュンター・ルプレヒトが『若き教会』誌を刊行した。これは告白教会の代弁者としての役割を果たしていた。1941年に『若き教会』は発禁処分を受け、1942年以降、すべての出版社に対して紙の配給統制が実施された。その結果、同社は第二次世界大戦の残りの期間、文献学・自然科学関連の書籍および教科書の出版に限定せざるを得なくなった。
戦後、同社は再び総合的な大学出版社としての地位を回復した。2003年初頭には、専門性の高い学術研究のニーズに応えるため、子会社として「V&Rユニプレス」を設立した。
2010年5月、同社は米国コネチカット州ブリストルに現地法人「Vandenhoeck & Ruprecht LLC」を設立した。これにより、米国における顧客サービスが強化され、出版物の迅速な流通と、主要な米国学術大会への継続的な参加が保証されることとなった。
2011年7月4日、同社の約4,000冊に及ぶ業務アーカイブがベルリン国立図書館に寄贈された[9][10]。
2016年7月には9月にノイキルヒェン出版社の神学系学術プログラム「Neukirchener Theologie」がファンデンヘック&ルプレヒト社に売却されることを公表した[11]。
また、2017年初頭には、ベールラウ出版社を買収した。ブランド名の「Böhlau」は出版レーベルとして存続した[12][13][14]。2018年1月には、古代学系出版社の「Antike」も買収した。
2021年3月1日、同社の「すべての出版コンテンツ (著作権・出版権を含む) 」が、オランダの学術出版社ブリルによって買収されることが発表された[3]。出版社の本拠地は引き続きゲッティンゲンに置かれるが、2022年秋にはテアター通り (独: Theaterstraße) の旧社屋を閉鎖し、ロベルト=ボッシュ=ブライテ通り (独: Robert-Bosch-Breite) の新社屋へ全面移転した[15]。
主な刊行書籍
- Vandenhoeck & Ruprecht(編)『225 Jahre Vandenhoeck & Ruprecht in Göttingen – 13. Februar 1960』Vandenhoeck & Ruprecht、ゲッティンゲン、1960年。 ドイツ国立図書館カタログ
- Vandenhoeck & Ruprecht(編)『Vandenhoeck & Ruprecht in Göttingen: 1735–1985』Vandenhoeck & Ruprecht、1985年、全17ページ。 ドイツ国立図書館カタログ
- Vandenhoeck & Ruprecht(編)『Vandenhoeck & Ruprecht 1735–1985. Jubiläumskalender: für das Jahr 1985 mit Kupferstichen aus Büchern des 18. Jahrhunderts』Vandenhoeck & Ruprecht、1985年。 ドイツ国立図書館カタログ
- Maria Ebert『Auf den Spuren von Forschung und Lehre. 275 Jahre Verlag Vandenhoeck & Ruprecht』Vandenhoeck & Ruprecht、ゲッティンゲン、2010年、ISBN 978-3-525-39162-4。 PDF
- Barbara Lösel『Die Frau als Persönlichkeit im Buchwesen. Dargestellt am Beispiel der Göttinger Verlegerin Anna Vandenhoeck (1709–1787)』Harrassowitz、ヴィースバーデン、1991年。
- Franz Menges: Ruprecht. In: Neue Deutsche Biographie (NDB). Band 22, Duncker & Humblot, Berlin 2005, ISBN 3-428-11203-2, S. 292–294 (電子テキスト版).
- Annelen Ottermann『Verlegts Abram Vandenhoecks seel. Wittwe: Anna Vandenhoeck – die Verlegerin und ihre Produkte im Bestand der Mainzer Stadtbibliothek (Teil 1)』Mainz Vierteljahreshefte für Geschichte, Kultur, Politik, Wirtschaft、45巻1号(2025年)、pp. 70–75。(シリーズ:Aus dem Bücherturm der Stadtbibliothek. Das Besondere Buch、第58回)ISSN 0720-5945。 academia.edu
- Annelen Ottermann『Verlegts Abram Vandenhoecks seel. Wittwe: Anna Vandenhoeck – die Verlegerin und ihre Produkte im Bestand der Mainzer Stadtbibliothek (Teil 2)』Mainz Vierteljahreshefte für Geschichte, Kultur, Politik, Wirtschaft、45巻2号(2025年)、pp. 70–75。(シリーズ:Das Besondere Buch、第59回)
- Wilhelm Ruprecht『Väter und Söhne: zwei Jahrhunderte Buchhändler in einer deutschen Universitätsstadt』Vandenhoeck & Ruprecht、ゲッティンゲン、1935年、ISBN 3-525-36019-3。