フナクイムシ
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生態
水管が細長く発達しているため、蠕虫(ぜんちゅう)状の姿をしているが、2枚の貝殻が体の前面にある。貝殻は木に穴を空けるために使われ、独特の形状になっている。
海水生の生態は独特で、海中の木材を食べて穴を空けてしまう。この習性から「海のシロアリ」とも呼ばれる[3]。木材の穴を空けた部分には薄い石灰質の膜を張りつけ、巣穴にする。巣穴は外界に通じる開口部を持ち、ここから水管を出して水の出し入れをする。危険を感じたときは水管を引っ込めて尾栓で蓋をすることにより、何日も生きのびられる。
体内の特殊な器官「デエー腺」 (gland of Deshayes) 内に共生するバクテリアから分泌される酵素により、木のセルロースを消化できる。
Teredo navalis の場合、暖海では大きい物になると体長50 cmほどのものも記録されており、バルト海では30 cmのものが最長である。前面貝殻は長くて2 cmほど、トンネルは直径1 cmほど、長さ60 cmから1 mほどである。0.7 ℃から30 ℃ほどの温度で生きられるが、25 ℃を超えると成長が止まる。11 ℃から15 ℃の間で生殖可能となる。寿命は1年から3年[4]。
シールド工法の発明
食文化
フィリピンではマングローブから採取したものをタミロック (tamilok) と呼び、珍味として酢などを付けて食す[5][2]。また、タミロックが穿孔する樹種の成分に応じて、人々はタミロックの風味を楽しむ。例えば、ヤエヤマヒルギ (Rhizophora stilosa) に穿孔したタミロックは「甘い」、ホウガンヒルギ (Sonneratia caseolars) に穿孔したものは「苦い」などと評される[2]。このタミロックの味の表現には、タミロックが穿孔するマングローブ樹種のタンニン含有量などが関係していると考えられる。 しかし、今日、薪炭材の利用や養殖池の開発などマングローブ林の破壊によって、タミロックを採集する余地は狭まり、その食文化もまた減少している[2]。
