ベルリッツ コーポレーション
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ベルリッツ・コーポレーション(英語: Berlitz Corporation)は、1878年に設立されたアメリカ合衆国の語学教育企業である。50以上の言語における語学教育をはじめ、異文化研修、リーダーシップおよびソフトスキル研修を提供している。同社の教育は、授業をすべて対象言語で行う完全没入型の教授法である「ベルリッツ・メソッド」に基づいている。[1]
本社はアメリカ合衆国ニュージャージー州プリンストンに所在し、フランチャイズ校および直営校を通じて国際的に事業を展開している。2025年時点で、ベルリッツは約76か国において事業を行い、世界各地に約375の学習拠点を有するほか、オンラインによる教育プログラムも提供している。現在は、ILSC Holdings LPの子会社である。
歴史
創業と初期の発展(1878年–1880年代)
ベルリッツは1878年、ドイツ出身の言語学者Maximilian Berlitzによって、アメリカ合衆国ロードアイランド州プロビデンスで創業された。ベルリッツは1870年にアメリカへ移住し、語学教育に従事した後、プロビデンスにおいて語学学校「Berlitz School of Languages」を設立した。[2]
創業初期、ベルリッツはフランス出身で英語を話さない助手を雇用した。この助手が授業を担当した際、授業はすべてフランス語で行われ、実演や反復、文脈を通じて意味が伝えられた。その結果、従来の文法翻訳法よりも学習者の習得が早いことが確認され、これが後に「ベルリッツ・メソッド」として体系化される教育手法の基礎となった。[3][4]
国際展開(1880年代–1960年代)
1914年までに米国、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アフリカの各地に教室を展開した[2]。
19世紀末から20世紀初頭にかけて、ベルリッツはアメリカ合衆国内での展開に加え、ベルリン、パリ、ロンドンなどの主要なヨーロッパ都市に語学学校を開設した。世紀末までに、同社は世界各地で約100校の語学学校を運営するまでに成長した。[5]
第一次世界大戦および第二次世界大戦の期間中、軍務による人員不足などの影響を受けたが、多くの学校では女性が運営を担い、教育活動が継続された。
20世紀中頃には、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、チリなどのラテンアメリカ諸国にも進出し、1960年にはアジアで初となる語学学校を東京に開設した。 20世紀後半には、創業者の孫であるチャールズ・ベルリッツが語学教材や旅行者向けガイドブック『Berlitz Travel Guides』を執筆し、これらの出版物が国際的に成功を収めた[6][7]ことで、ベルリッツのブランド認知度と国際的な存在感がさらに高まった。
教育手法の発展(1960年代–1980年代)
1964年、ベルリッツは短期間での語学習得を目的とした集中型プログラム「Total Immersion」を導入した。このプログラムは、教室内での学習と実践的な活動を組み合わせ、実用的な運用能力の向上を重視するものである。
1982年には、子どもおよび家族向けの語学教育プログラム「Berlitz Kids」を開始し、対象年齢層を拡大した。[8]
所有構造の変遷
1966年にCrowell, Collier & Macmillanに買収され[2]、1993年に日本のベネッセコーポレーション(現・ベネッセホールディングス)のグループ会社となった[9][10]。
技術的適応(2000年代–現在)
2000年代初頭、ベルリッツはオンライン形式による語学教育サービスの提供を開始した。2017年には、ビデオ会議を通じて講師が指導するオンライン授業形式「Berlitz Live Online」を導入した。[13]
2021年には、自習型デジタル学習とオンラインでの個別指導を組み合わせたブレンディッド型プログラム「Berlitz Flex」を開始した。[13]さらに2024年には、オンデマンド型の自習学習に加え、講師主導のオンライン会話クラスを組み合わせた「Berlitz On Demand Plus」を導入し、デジタル分野での提供形態を拡充した。[13]
企業構造
ベルリッツ・コーポレーションは、アメリカ合衆国ニュージャージー州プリンストンに本社を置く。現在は、語学教育事業を展開するILSC Education GroupおよびELS Educational Servicesとともに、ILSC Holdings LPの傘下にあり、Language Education Holdingsを構成している。[11]
ベルリッツは、地域ごとの子会社および提携組織を通じて世界各国で事業を運営しており、企業向け語学研修やデジタル学習プラットフォームに特化した組織も含まれている。
2025年時点で、ベルリッツの経営陣には、最高経営責任者(CEO)のTill Großmaß、最高財務責任者(CFO)のDaniel Rupp、最高商務責任者(CCO)のRené Schulz、最高情報責任者(CIO)のDaniel Schlegelが含まれている。
製品・サービス
語学コース
ベルリッツは、成人、子ども、法人顧客を対象に、対面およびオンライン形式による語学コースを提供している。一般語学、ビジネス語学、専門分野向けのコミュニケーション研修を含み、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、中国語、日本語など50以上の言語に対応している。[14]
法人・政府機関向け研修
企業および政府機関向けに、業務目的に応じた語学研修や異文化コミュニケーション研修を提供している。国や地域によっては、公的制度に基づく語学研修の認定提供機関としても活動している。
自習型オンライン学習
自習型のオンライン学習プログラムを提供しており、デジタル教材による自主学習と、オンラインでの指導を組み合わせた形式が含まれる。
テスト・認定および集中プログラム
ベルリッツは、語学レベル判定および国際的な基準に基づく評価サービスを提供している。また、短期間で集中的な習得を目的とした没入型プログラム「Berlitz Total Immersion」も展開している。[15]
リーダーシップおよびソフトスキル研修
語学教育に加え、リーダーシップ、マネジメント、異文化理解などを含むソフトスキル研修プログラムを提供している。
ベルリッツ・メソッド
評価・文化的影響
ベルリッツは、英語教育および語学サービス分野において国際的な評価を受けている。2025年には、Newsweek誌の「America’s Best Customer Service」において、英語学校部門で高い評価を得た。[18]
また、日本ではオリコン顧客満足度調査において、英会話スクール分野で上位にランクインするなど、サービス品質に関する評価を受けている。
ポップカルチャー
グローバル展開
ベルリッツは、北米、ヨーロッパ、アジア、ラテンアメリカ、アフリカ、オセアニアの各地域において事業を展開している。[24]語学学校および研修拠点は70か国以上に所在し、フランチャイズ校と直営校の双方を通じて運営されている。
アジアでは日本、中国、韓国、インド、中東諸国に拠点を有し、ヨーロッパではドイツ、フランス、イタリア、スペイン、スイス、イギリスなどで事業を行っている。南北アメリカでは、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、チリなどで展開している。
また、ベルリッツはオーストラリアにおいても語学教育事業を展開している。
事業
メディアでの紹介
- 日経スペシャルカンブリア宮殿 これが世界で負ける、日本型の"男ビジネス"だ!世界で勝てる人材は、こう作れ!(2010年11月4日、テレビ東京)[27]