塩化ベンザルコニウム
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用途
手指、粘膜、機器消毒の用途に使われる。消毒効果は以下のとおり[1][2]。
- グラム陽性菌・グラム陰性菌 - 一般的に有効
- 真菌 - 一部有効、一部無効
- エンベロープを有するウイルス - 一部有効、一部無効
- 緑膿菌 - 抵抗性または無効
- バークホルデリア・セパシア - 抵抗性
- セラチア - 抵抗性
- アクロモバクター・キシロソキシダンス - 抵抗性
- 結核菌・マイコバクテリウム属 - 無効
- その他のウイルス全般 - 無効
- その他の芽胞を持つ細菌 - 無効
また逆性石鹸という消毒剤の性質上、石けんなど陰イオン界面活性剤の併用で作用が減弱する(非イオン界面活性剤はこの限りでない[2])。外用消毒剤のため、経口投与や浣腸には使用しない[3]。
作用機序
合成
安全性
魚や(LC50=280μgai/L)、水生無脊椎動物や(LC50=5.9μgai/L)、鳥類に(LD50=136mg/kg-bw)対して毒性を示す[4]。
経口毒性はラットでLD50=400mg/kg、マウスでLD50=340mg/kg。なおラットの腹腔に使用すると100mg/kg、マウスに静注すると10mg/kgと中等度の毒性を示す。ヒト推定致死量は30 - 400mg/kg[5]。
なお、0.1w/v%希釈液のスプレー1回の噴射量(0.1mL)での薬物含有量は0.1g×0.1%=0.01mgである。通常希釈液も含め眼に刺激性があるため注意を要する(次項を含む)[6]。
コンタクトレンズとの関係
コンタクトレンズ用液は防腐剤として0.002%から0.01%の塩化ベンザルコニウムを含んでいる[7]。各種点眼薬にも防腐剤としてベンザルコニウム化合物が添加されるが、ベンザルコニウム化合物はコンタクトレンズに吸着されやすく、またベンザルコニウム化合物を吸着してしまったコンタクトレンズをそのまま使用していると角膜上皮を障害するので、コンタクトレンズを装着したままでベンザルコニウム化合物を含有した点眼薬は使用することができない[8]。0.04%から0.05%の溶液は角膜上皮障害を引き起こしやすい[9]。
