実際のマクラウド真空計の構造は、圧力の増幅を大きく(1,000倍程度)するために以下のような構造になっている。
- 水銀溜めから2本に分岐したガラス管が上方に伸びている。
- 1本は下部に別の大きな水銀溜めにつながり、さらにそこから細い測定用のガラス管が伸びて、その末端は封じられている。
- 大きな水銀溜めと細い測定用のガラス管によってV0/Vを大きくしている。
- もう1本は圧力を測定する系につながっており、途中で参照用の側管が分岐している。
- 参照用側管は測定用のガラス管と同じ径になっており、表面張力の差が発生しないようになっている。
測定を行う際には、参照用側管の水銀柱の高さを測定用ガラス管の上端に合わせるようになっている。このときV = SΔh(Sは測定用の管の断面積)となり、V0 >> Vであるから

という簡単な式で圧力は表せる。
回転型マクラウド真空計。一番左側の管が測定管、2番目の管が参照管である。右側の球が水銀溜め。中央の球状の部分を裏側から測定系に接続する。写真は測定中の位置で、未使用時は装置全体を右に回転させ、水銀溜めの部分を下側に持ってくる。
また簡易型のマクラウド真空計として回転型マクラウド真空計がある。通常は装置全体を傾けておき、この時、水銀は自重で水銀溜めに戻り測定管から抜けた状態になる。測定する時には測定管が鉛直に立つように装置全体を回転させると、水銀が移動して測定管に送られるようになっている。この方式では真空計内の水銀の質量が定められており、その所定量の水銀を注入したときの水銀柱の高さと圧力の関係が測定管に刻まれている。