快復後、マッジは取り憑かれたようにドローイングに熱情を傾け始め、40年にわたり、黒のインクのみを用いて数百点もの作品を制作する。作品は、はがき大のものから10メートル近いものまでさまざまである。
マッジは、自分が "Myrninerest"(My Inner Rest=「私の内にあるやすらぎ」が由来と考えられている) という想像の霊に導かれているという。そしてこの霊の名が作中にしばしばサインされている。「複雑な紋様の衣装をまとった若い女性」というモチーフがほとんどの作品に用いられており、この女性はマッジがスペイン風邪でなくした子供を表すと考えられている。様々な雰囲気、様相でこの女性が描かれるが、決して体全体を描くことはなく、常に彼女の衣装がまわりの複雑なラインや模様にとけ込むように描かれているのが特徴である。