ミッドハースト選挙区
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ミッドハースト選挙区(Midhurst constituency)は、1311年から1885年まで存在したイギリス下院の選挙区。
当初は2人の議員を選出していたが、1832年の第1回選挙法改正によって定数が1に減らされ、1885年に完全に廃止された。
腐敗選挙区としての性格
ミッドハーストは中世以来、2名の議員を送り出す権利を持っていたが、18世紀後半には有権者が極めて少なくなっていた。
- バーゲッジ・テニュア(宅地保有権): この選挙区の投票権は、特定の宅地(バーゲッジ)の所有に紐付けられていた。1790年代には有権者が1人(または数人)しかおらず、事実上、土地の所有者が議員を指名できる「ポケット選挙区」となっていた。
- パトロンの存在: エグモント伯爵家やカウドリ家などの地元の有力貴族が選挙区を支配し、議席を「売買」の対象にすることさえあった。
輩出した著名な議員
選挙区の実態は不透明であった一方で、若き日の野心的な政治家に議席を提供し、後の大政治家を世に送り出す役割も果たした。
- チャールズ・ジェームズ・フォックス: 18世紀後半を代表するホイッグ党の指導者。わずか19歳でミッドハースト選挙区から選出され、議会政治家としてのキャリアをスタートさせた。
- リチャード・コブデン: 19世紀の自由貿易主義者。穀物法廃止の立役者として知られる。
衰退と廃止
- 1832年改革法: 腐敗選挙区の整理を目的としたこの法案により、ミッドハーストは「人口が少なすぎる」とみなされ、議員定数が2から1に削減された。
- 1885年再分配法: 選挙区の境界線が大幅に見直され、ミッドハースト選挙区は近隣の選挙区に統合される形で消滅した。現在はホーシャム選挙区などの一部となっている。
歴代当選者(一部)
- チャールズ・ジェームズ・フォックス(1768年 - 1774年)
- リチャード・コブデン(1841年 - 1847年)
- サミュエル・ウォーレン(1856年 - 1859年)