メトトレキサート
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メトトレキサート(Methotrexate)とは、葉酸代謝拮抗機序をもち免疫抑制剤に分類される薬剤である。抗悪性腫瘍薬(抗がん剤)、抗リウマチ薬、薬剤による妊娠中絶薬として使用される。商品名は、抗がん剤としては、メソトレキセート (販売 : ファイザー)、抗リウマチ薬としては、リウマトレックス(同左)など。
| 臨床データ | |
|---|---|
| 胎児危険度分類 | |
| 投与経路 | 点滴静注、経口 |
| ATCコード | |
| 法的地位 | |
| 薬物動態データ | |
| 生体利用率 | 17~90% |
| タンパク結合 | 50% |
| 代謝 | 肝臓 |
| 消失半減期 | 3~15時間(用量依存) |
| 排泄 | 尿中:48(1時間)~100%(24時間) |
| 識別子 | |
| |
| CAS登録番号 | |
| PubChem CID | |
| DrugBank | |
| KEGG | |
| CompTox Dashboard (EPA) | |
| ECHA InfoCard | 100.000.376 |
| 化学的および物理的データ | |
| 化学式 | C20H22N8O5 |
| 分子量 | 454.44 g·mol−1 |
作用機序
抗がん剤として
抗リウマチ薬として
乾癬治療薬として
妊娠中絶剤として
副作用
- 間質性肺炎
- 免疫応答として間質性肺炎を来たすことがある。頻度は1~2%といわれる。用量依存性はなく、葉酸で予防はできない。関節リウマチ治療においては、発症者のうち6ヶ月以内に80%が、1年以内に90%が発症するといわれており[要出典]、投与開始初期には十分注意を要する。
- 胸部レントゲン写真、胸部単純CT、KL-6やSP-Dを用いて肺傷害を評価することが多い。
- 肝障害
- 骨髄抑制・骨髄破壊
- 骨髄で産生される、血液の細胞成分である赤血球・白血球・血小板は新陳代謝による回転(ターンオーバー)の速い細胞の代表的なものである。これらはDNAの代謝阻害を受けると、その影響が著明に現れ、減少する。骨髄抑制により貧血や日和見感染、出血傾向がみられることがある。
- 骨髄抑制がより重症な状態では、骨髄幹細胞が破壊され、血液細胞が再生不能となる。これを骨髄破壊(myeloablation)と呼ぶ。75歳以上で起こりやすいので、高齢者の関節リウマチにはメトトレキサートは推奨しがたい(ステロイドやタクロリムス(プログラフ)、分子標的治療薬を検討する)。
- 口内炎・消化性潰瘍・消化管出血
- 口腔・消化管の粘膜も、新陳代謝の早い組織のひとつで、メトトレキサートにより粘膜修復が遅れるため、口内炎や潰瘍を引き起こすこともある。
上記の一連の副作用を軽減するため、メトトレキサートを最後に服用してから24~48時間後にフォリアミン(葉酸製剤)を服用する処方もしばしば行われる。