予期されるように、特定のケースでリプレイシステムが性能に非常に悪い影響を及ぼすことがある。通常の状況では、Pentium 4 の実行ユニットは、およそ 33% の時間使用されている。リプレイシステムが起動されると、ほぼすべてのサイクルで実行ユニットを占有してしまう。これは消費電力の増大をもたらすものの(消費電力は重要なアーキテクチャ設計における要素と見なされつつあるが)、どのみち実行できる命令は無いので、性能上のペナルティはない。しかし、ハイパースレッディング が使用されている場合、リプレイシステムが動作すると、他のスレッドが実行ユニットを活用できないようにしてしまう。これが、ハイパースレッディングに関してパフォーマンスの低下が見られた真の理由である。Prescott ではリプレイキューが装備され、リプレイシステムによる実行ユニット占有時間が低減された。
一方で、各スレッドが異なる種類の処理を実行している場合、リプレイシステムが処理を妨げることはなく、パフォーマンスの向上が見られる。ハイパースレッディングのパフォーマンスがアプリケーション依存であるのはこうした理由によるものである。