ルーシェの定理

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ルーシェの定理 (: Théorème de Rouché: Rouché's theorem)は、フランス数学者であるウジェーヌ・ルーシェ1862年に発表した複素解析における定理であり、留数定理および偏角の原理と密接な関係がある。

定理の主張は、直観的にはやや意味がわかりにくいが、応用面ではかなり強力なツールであり、代数学の基本定理の証明もかなり簡単にできてしまう(後述)。

証明

複素平面(ガウス平面)のある単連結開集合(領域)、 をその境界 (ただし、連続曲線であるなど、十分に良い性質を持つものとする)、閉包 (= ) とし、 および 上で定数でない正則な複素関数で、上で、 を満たすとすれば、 内での 零点の個数 (ただし位数nの零点はn個として数える)は一致する。

上では、 という条件から、 であり、

と書くことができる。 および で極を持たないので偏角の原理 から 内における零点の個数をnとすれば、

である。

ここで を、 で定義する。前述のように 上では であり、 および 上で正則であるから、 上で正則である。従って による の像を とすれば、 も (連続曲線であるなど) 十分に良い性質を持った曲線である。

上の式の右辺第2項の積分を考えれば、

である。結局この式の値は 上のある点を始点として に沿って一周した場合の増分になるが、 上では という条件から 上では は正であり、 分岐点である を一周しないので、その値は 0 である。従って、

が成り立ち、定理の主張のとおりとなる。

応用例

関連項目

参考文献

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