教会旋法
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教会旋法の一覧
【正格旋法】
【変格旋法】
- 第二旋法:ヒポドリア旋法(終止音レ、朗唱音ファ)
- 第四旋法:ヒポフリギア旋法(終止音ミ、朗唱音ソ)
- 第六旋法:ヒポリディア旋法(終止音ファ、朗唱音ラ)
- 第八旋法:ヒポミクソリディア旋法(終止音ソ、朗唱音ド)

後に追加された正格旋法
- 第九旋法:エオリア旋法(終止音ラ、朗唱音ミ)
- 第十一旋法:イオニア旋法(終止音ド、朗唱音ソ)
後に追加された変格旋法
- 第十旋法:ヒポエオリア旋法(終止音ラ、朗唱音ド)
- 第十二旋法:ヒポイオニア旋法(終止音ド、朗唱音ミ)
※理論的には存在するが、実際には使われなかった旋法
- ロクリア旋法(終止音シ、朗唱音ファ)
- ヒポロクリア旋法(終止音シ、朗唱音レ)
教会旋法はまず終止音(finalis)によって4つに分類される。そのそれぞれは音域(ambitus)によって、終止音から高く上がる正格(authenticus)と、音域を4度下げて終止音からあまり上がらない変格(plagalis)の2つに分けられる。
変格旋法には接頭辞「ヒポ」が付く。例えば、ドリア旋法はレ(ニ音)を終止音とする正格旋法であり、ヒポドリア旋法はその変格旋法である。
正格旋法では朗唱音は終止音の5度上、変格旋法では朗唱音は終止音の3度上だが、いずれの場合も、終止音の5度・3度上がシになる場合は、朗唱音はシではなくドとなる。これは、教会旋法ではシを避ける習慣があったためである。
初めはオクトエコスの組織にラ、シ、ド(イ、ロ、ハ音)を終止音とする旋法が無かったため、教会旋法にもそのような旋法は無かったが、後に、エオリア旋法、ロクリア旋法、イオニア旋法として追加された。
エオリア旋法とイオニア旋法はそれぞれ後に変質し、現在も使われる短音階・長音階につながることになった旋法である。ただし、エオリア旋法・イオニア旋法と短音階・長音階とは考え方が異なり、両者は同じのものではない。
ロクリア旋法は、終止音が(教会旋法では避けられる)シであること、また、終止音と朗唱音との音程が減5度であることにより、実際の作品で用いられた例はない。その変格であるヒポロクリア旋法も同様である。実際には使われなかったことから、ロクリア旋法とヒポロクリア旋法には番号はない。
各旋法の名称には、古代ギリシアの旋法と同じものを使用しているが、両者はまったく別物である。教会音楽ではギリシア名は一般に使用されず、主に番号を用いるが、現代の音楽理論の教科書ではギリシア名が主に用いられている[1]。
現代における教会旋法の利用
ジャズにおいて、1960年代頃から、教会旋法が利用されるようになってきた。第一は、あるコードにおけるアベイラブル・ノート・スケールとしての利用法である。第二は、モード(旋法)を調としてとらえ、その上でフレージングを行ったり和声を構成したりする利用法である。第二の利用法では、各旋法の主音と特性音とが重視される。
以下の教会旋法が用いられている。
- ドリアン Dorian
- フリジアン Phrygian
- リディアン Lydian
- ミクソリディアン Mixolydian
- エオリアン Aeolian
- ロクリアン Locrian
現代において教会旋法が用いられるのは、従来の狭義の調性、つまり長調と短調とによる音楽からの脱却を目的としている。このため、アイオニアン Ionian はあまりにも従来の調性である長調を感じさせるので、用いられない。