ヴァイノ・ハンニカイネンは1900年1月12日、フィンランド中部のユヴァスキュラ に生まれた。彼は著名な音楽一家であるハンニカイネン家の一員であり、父は作曲家・教育者のペッカ・ハンニカイネン、兄には指揮者のタウノ・ハンニカイネン 、ピアニスト のイルマリ・ハンニカイネン 、チェリストのアルヴォ・ハンニカイネンがいる。幼少期から音楽に囲まれた環境で育ち、早くからその才能を発揮した。
ヘルシンキ音楽院(現在のシベリウス音楽院 )で学び、指揮と作曲 を専攻した。卒業後、彼は主に指揮者として活動し、フィンランド国内外のオーケストラ を指揮した。特にフィンランド国立歌劇場(Finnish National Opera)の指揮者として長年活躍し、オペラ の分野で重要な役割を担った。彼の指揮は、明瞭さと表現豊かな解釈で評価された。
また、作曲家としても活動し、オペラ、バレエ 、合唱曲 、歌曲 など、多岐にわたるジャンルの作品を手がけた。彼の作品は、フィンランドの民族音楽 に根ざした要素と、当時のヨーロッパ音楽の潮流を融合させたものであった。しかし、彼の作曲活動は指揮活動ほど広く知られることはなかった。
1960年8月7日、クフモイネンにて60歳で死去した。
ヴァイノ・ハンニカイネンは、フィンランド音楽の発展に貢献した重要な人物である。特にフィンランド国立歌劇場での功績は大きく、多くのオペラの初演や再演を手がけ、フィンランドにおけるオペラ文化の普及に尽力した。彼の指揮は、作品の本質を捉え、聴衆に深い感動を与えるものであった。
ヴァイノ・ハンニカイネンの家族は、フィンランド音楽史において特筆すべき存在である。
父:ペッカ・ハンニカイネン (Pekka Hannikainen, 1854-1924):作曲家、教育者。
兄:タウノ・ハンニカイネン (Tauno Hannikainen, 1896-1968):指揮者。
兄:イルマリ・ハンニカイネン (Ilmari Hannikainen, 1892-1955):ピアニスト、作曲家。
兄:アルヴォ・ハンニカイネン (Arvo Hannikainen, 1897-1942):チェリスト、作曲家。
Finnish Music Information Centre (FIMIC)
The New Grove Dictionary of Music and Musicians