中嶋貞雄
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エピソード
名古屋大学教授を経て、東京大学物性研究所所長となる。退官後、東海大学教授、東京大学名誉教授。
彼の研究が超伝導のBCS理論に引用されるなど、超伝導、液体ヘリウムなど低温物理学の権威である。また線形応答理論でも貢献した。
1987年には、高温超伝導が発見された直後、京都でのLT18低温物理学国際会議の委員長を務めた。
1953年、名古屋大学の助教授であった中嶋は、京都で開催された国際理論物理学会の超伝導分科会で、超伝導理論を発表した(中嶋本人が講演をしたわけではない。くりこみ理論の応用に関するいくつかの成果が早川幸男によって報告された。そのうちの一つが中嶋のものであった)。のちにBCS理論を完成するジョン・バーディーンは、これを聞いて、中嶋に論文のコピーを求める。後日、中嶋は名古屋駅で、これを車中のバーディーンに手渡すことになる(中嶋の結果は「物性論研究」誌上に日本語で発表されたものだった。バーディーンの依頼に応じ、急遽英文の要約を作成した。しかし、それでは不十分ということで、もとの日本語で書かれた論文を手渡した。イリノイに帰ったバーディーンは、自分の研究室にいた日本人研究者(渋谷元一か?)にその英訳をしてもらった)。この論文はBCS理論論文に引用されている。