中村明一
日本の尺八奏者、作曲家、著述家
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来歴
音楽活動
虚無僧尺八
虚無僧に伝承されてきた尺八音楽の採集・分析・演奏を継続して行い、「虚無僧尺八の世界」シリーズなどの録音作品を発表している。[1]
伝統的な尺八音楽だけでなく、ロック、ジャズ、現代音楽、即興演奏、他分野とのコラボレーションなど、幅広い領域で演奏活動を行っている。[1]
『虚無僧尺八の世界 薩慈』および『虚無僧尺八の世界 北陸の尺八 三谷』により、文化庁芸術祭レコード部門優秀賞を受賞している。
海外での演奏活動
外務省・国際交流基金の派遣や海外からの招聘などにより、世界40か国余り、150都市以上で演奏している。[1]
1994年にはニューヨークで開催された「ミュージック・フロム・ジャパン」の公演に出演した。同年3月22日付の『ニューヨーク・タイムズ』の「Classical Music in Review」では、中村の尺八と川村昌子の箏による演奏が「brilliant」と評された。[3]
作曲活動
作曲家としても活動している。NHK、ドイツの国営放送、フランスのラヴェル弦楽四重奏団、フィンランドのジャン・シベリウス弦楽四重奏団、ドイツのムンク・トリオ、アメリカのミュージック・フロム・ジャパンなどから委嘱を受け、作品を発表している。[1]
2025年に東京で初演されたK-BALLET Opto『踊る。遠野物語』では、音楽監督・作曲・尺八演奏を担当した。演出・振付・構成は森山開次、作曲には中村のほか吉田潔、アーヴィッド・オルソンが参加した。[4][5]
第18回文化庁舞台芸術創作奨励賞を受賞している。[1]
呼吸法・倍音・日本音楽の研究
尺八演奏に関連する身体技法や呼吸について研究し、日本古来の呼吸法を「密息(みっそく)」として論じている。また、吹奏しながら吸気を行い、息継ぎを挟まず音を持続させる循環呼吸について独自の方法を開発し、演奏に取り入れている。倍音を用いた演奏技法についても研究している。[1]
2006年、新潮社から『「密息」で身体が変わる』を刊行した。同書では、日本文化と呼吸の関係について論じている。[6]
2024年には、密息について英語で紹介する著書『Breathing with Missoku: The Undiscovered Zen Secret of Japanese Culture』をO-Booksから刊行した。[7]
2010年には春秋社から『倍音 音・ことば・身体の文化誌』を刊行した。同書では、倍音を手がかりとして、音・ことば・身体と文化との関係について論じている。[8]
さらに、日本音楽の構造について研究・執筆を行い、2024年には『日本音楽の構造』をアルテスパブリッシングから刊行した。[9]
著書
- 『「密息」で身体が変わる』新潮社、2006年。
- 『倍音 音・ことば・身体の文化誌』春秋社、2010年。
- 『あの人の声は、なぜ伝わるのか』幻冬舎エデュケーション。
- 『日本人の呼吸術』BABジャパン。
- 『日本音楽の構造』アルテスパブリッシング、2024年。
- Breathing with Missoku: The Undiscovered Zen Secret of Japanese Culture, O-Books, 2024. ISBN 978-1-80341-700-4.[10]
教育活動
順天堂大学客員教授、桐朋学園芸術短期大学講師として尺八や日本音楽についての指導に携わる。[2]