二十世紀のパリ
1994年のジュール・ヴェルヌの小説
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あらすじ
100年後の1960年8月13日、16歳のミシェル (Michel) はパリの「教育金融総合公社」を優秀な成績で卒業するが、授賞式で嘲笑を浴びる。
実は20世紀のフランスは科学万能主義が支配し、文化や芸術は金銭換算でのみ評価され、政治も世襲政治家によって占められており、ミシェルの専攻するラテン語や詩には、何の価値も与えられていなかった。
「世の中を動かす巨大な計算機」が差配する街には「地下や高架を走る鉄道」や「太陽に匹敵する照明」の照らし出す大通りを「ガスで走る馬の要らない馬車」が埋め尽くしていた。そして「交通渋滞」や大気汚染の蔓延する社会で「石油から合成されたパン」を食す人々の心はないがしろにされ、友情や家族の縁も薄れていた。
失意のうちに、銀行で計算機を扱う職に就いたミシェルはある日、恩師の娘に恋をする。ままならぬ日々の中でパリは大寒波に見舞われ、ミシェルは職を失い無一文となってしまう。そして、なけなしの小銭でパンではなく、彼女に贈るため花を買うのだった。
概要
書籍
日本語訳
- ジュール・ヴェルヌ 著、榊原晃三 訳『二十世紀のパリ』集英社、1995年3月。ISBN 4-08-773217-7。
- ジュール・ヴェルヌ 著、菊地有子 訳『20世紀のパリ』ブロンズ新社、1995年3月。ISBN 4-89309-097-6。