ヒューマノイド
人間に似た外観を持つ存在
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概要
名詞としてはアンドロイド (android、ギリシア語のandro-(人、男性)と-oidの組み合わせ)と由来する言語が異なる同じ構造の語であり、語としてはほぼ同義である。しかし、実際の用法には差があり、アンドロイドが概ね人造人間などの造られた存在に用いられるのに対して、ヒューマノイドは造られた存在だけでなく自然発生したもの(人間に似た生物)にも用いられる。どれだけ人間に似ていればヒューマノイドと呼ぶか、といった定義は事実上存在せず、その扱いは作品によってまちまちである。英和辞典や用語辞典では、
- 形容詞:(形態・行動などが類人猿などに比べて)人間そっくりの。名詞:ヒト(人間)類似の生物、(SF 小説などに登場する)人型ロボット[1]
- (SF 小説などで)人間に似た宇宙人。また人型の人造人間[2]
- ヒト類似の生物。人間型ロボット[3]
と記載されている。
日本国内においては「ヒューマノイド」という語彙は一般的に人型ロボットを表す場合が多いが、欧米においてはそれらは「ヒューマノイドロボット」と称され、明確に区別される。
歴史
古今東西を問わず、古代からヒューマノイドの逸話はあったものの、技術的な難易度が高く実現には至っていなかった。1970年代以降、電子工学の進歩により開発が進んだ。一時期停滞していたものの、制御技術の高度化に伴い、2010年代以降、DARPAロボティクス・チャレンジ等の競技の開催も相まって各国で開発が加速する。 2020年代には人工知能を搭載したヒューマノイドが本格的に販売される[4]。
ヒューマノイドロボット
人間型のロボットは『ヒューマノイドロボット』(Humanoid Robot)と呼ばれる[5][6][7]。 実用化に向けた研究が大学や研究所などで行われており、関連する論文は多い[5][6][7]。「ASIMO」[5]や「HRP-2」[6]などの二足歩行ロボットの他にも、車輪によって移動を行う「Pepper」[8][9]などもヒューマノイドロボットとして紹介される。バイクの操縦に特化し、単独では移動不可能な人型ロボット「MOTOBOT」(ヤマハ発動機製、ヒト型自律ライディングロボット[10])も、ヒューマノイドとして紹介される事がある[11]。
ホビー用の小型二足歩行ロボットや4mと大型な搭乗型の機体でもヒューマノイドロボットとして紹介される事がある[12][13]。
ピーター・ディアマンスによれば、2040年には100億台のヒューマノイドロボットが誕生するという[14]。
- 人型である必要性
- ヒューマノイドロボットには人間に合わせてデザインされたシステムが使えるという点や、話をすることを受け入れやすい[15]というメリットはあるものの、技術的な困難さや与えられた目的に必ずしも最適な形状ではないとし、イメージ先行の開発を危惧する見方がある[16]。ロボットを人型にするのは、ユーザーに受け入れられるための手段の1つにすぎないという見方もある[17]。香港のハンソン・ロボティクスによる世界史上初めて市民権を与えられたロボット「ソフィア」もヒューマノイドロボットである[18]。
- 競技大会
- ヒューマノイドロボットが出場する競技大会としては、「DARPAロボティクス・チャレンジ」や「ROBO-ONE」、「ロボカップ」などがある。
- ヒューマノイドロボット
適用
市場規模
2025年の市場規模29.2億ドル(約4,300億円)から2030年には152.6億ドル(約2兆2,500億円)まで成長し、年平均成長率39.2%という拡大が予測されている[4]。
未確認動物
人型をした未確認動物もヒューマノイドと呼ばれる。 「フライング・ヒューマノイド」や「アタカマ・ヒューマノイド」など。
架空
サイエンス・フィクションに登場する人型のロボット「C-3PO」や宇宙人(地球外生命)など。ロボットに関しては、一般的な機械的な外観のロボットに対して、アシモフ『鋼鉄都市』のR・ダニール・オリヴォーの様に[要出典]、特に人間そっくりの外観を持つロボットを指して用いられる場合もある[21]。
ファンタジーに登場する『人間によく似た体構造や知性を持つ異種族』(エルフやドワーフ、ゴブリン、リザードマンやワーウルフなどの獣人など)をまとめる際にこの訳語が当てられる事もある。
類似のものとして映画『ロボコップ』シリーズに登場するロボコップや、映画『ターミネーター』シリーズに登場するT-800などがあるが、ロボコップはサイボーグ、T-800はアンドロイドとして扱われる[22][23]。