人妻凌辱記念日

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人妻凌辱記念日(ひとづまりょうじょくきねんび)は、綺羅光原作の官能小説1987年に月刊SMスピリッツ(大洋図書・ミリオン出版刊)に連載されていたオムニバス短編で、連載時のタイトルは人妻クライシス。後にフランス書院にて文庫化される際に改題された。文庫版は1988年3月発売。綺羅光エクセレント・コレクション版は1991年9月発売。ハードXノベルズ版は2000年7月発売。

タイトルの通り「人妻」と「凌辱」を題材にした短篇集。作者にとって初めて本格的に「人妻」をヒロインにした作品となる(それまでも人妻キャラが登場しなかったわけではないが、「学園物の生徒の母親」のようにあくまでサブ的な存在であった)。掲載がSM雑誌ということから、後半には必ず縄による緊縛を用いた凌辱シーンが描かれる。ストーリーは各章ごとに独立しており、繋がりはない。文庫化の際にSMスピリッツ誌での連載から改題され、加筆・修正が施された。収録順が雑誌での掲載順序から変更されている。連載時のイラストは現在まで再録されていない。作者は当時まだデビュー三年目新鋭作家であったことやSMスピリッツ誌で初登場(雑誌上では「本誌登場」と誤植されていた)ということからか、連載初回の「媚獣の甘噛み」は掲載が260ページ目からと巻末から二番目の位置で(巻末はベテラン作家千草忠夫の長期連載「くらやみ男爵」で毎号固定されており、掲載順は事実上最後であった)、また新連載にもかかわらず表紙に記載がなく、初期の扱いはあまり良いものでは無かったと思われる。しかし連載三回目(「麗人ファンド」)からは他の長期連載やベテラン作家と共に表紙に名を連ね、掲載位置も以後は100ページ目からに固定されるなど、破格とも言える扱いに変わっている。この事から同誌読者からの反響は大きく、連載が好調であったことが窺える。本作の成功を受けてか以降は人妻物が女教師物や学園物と並んで多く書かれるようになり、綺羅光の代表的な得意ジャンルのひとつとなる。連載及び文庫版では全5篇であったが、ハードXノベルズ版で書き下ろし新作が追加され全6篇となっている。ハードXノベルズ書き下ろしの「淫讐の扉」は、雑誌連載から十五年近く経過していることや、作者の作風の変化などから他5篇とはやや趣が異なっており、人妻凌辱よりも姉弟による近親相姦の側面が強くなっている。さらに緊縛シーンも存在しない。また性文化の変化を受けてか、他篇にはなかった女性の胸を使ったいわゆる「パイズリ」が登場する。

各章あらすじ

※表記順序は文庫版及びハードXノベルズ版の掲載順に準ずる。( )内はSMスピリッツ誌でのナンバリングと掲載月。

生贄は眠れない(人妻クライシス4 1987年10月号)

痴漢をするため朝の満員電車に乗り込んだ隅谷義男に目を付けられた人妻・村越由起美。由起美がワンピースの下に下着をいっさい付けずに電車に乗り、痴漢を受けることが目的だと気付いた隅谷は電車内で思うまま痴漢し、外へと連れ出す。浮浪者のたむろする公園に行き、スカートをめくるなどの恥辱を与え、公園内のトイレで由起美を陵辱する。それから数週間後、由起美への凌辱と調教を続けた隅谷は由起美の叔父だと偽って家へと上がり込む。夫のいる家の中で由起美を縄で縛り、由起美の夫を酔い潰し、その目の前で凌辱するのだった。

麗人ファンド(人妻クライシス3 1987年8月号)

証券マン石畑俊三の罠にかかり借金を負ってしまった城戸有理子は、石畑のすすめのまま古屋顕正率いる投資顧問グループ、古屋サロンでアシスタントとして働くことになる。実は古屋サロンは株で借金を背負った人妻を餌食にした売春グループで、今日は新たな獲物・有理子のお披露目の日だったのだ。コンパニオン役として、プールでのパーティーのために困惑しながらも手渡された過激な水着に着替える有理子。その様子をマジックミラー越しに覗き見しながら古屋と石畑はオナニーを行う。裸同然の水着で、サロン会員たちの好奇の目に有理子は晒される。その後、古屋とのチークダンス中に唇を奪われ、胸を晒された有理子は古屋を突き飛ばし逃げ出す。しかし着ていた服を盗まれ捕まり、気絶させられてしまう。気を失っている間に水着まで奪われ、全裸のまま寝椅子に拘束。体の隅々まで鑑賞された挙句、古屋から凌辱を受ける。高手小手に縛られ今度は石畑から凌辱を受けながら、他の会員たちからも責めを受け、有理子は自分を罠にはめた憎むべき男に抱かれながら絶頂に達してしまう。

媚獣の甘噛み(人妻クライシス1 1987年4月号)

寺尾樹美子は弾き語り歌手の神崎裕と不倫関係にあったが、神埼に別れを告げる。口唇奉仕は受けたものの、いまだ一度も肉体関係を結んでない神崎は喰らいつくが樹美子の決意は固かった。逆恨みした神崎は樹美子を部屋へと呼び出し、暴力団関係者の松丸と共謀し襲いかかる。衣服を引き裂き、手錠で拘束を受けた挙句、松丸から催淫スプレーを使われ凌辱を受ける。スプレーの効果で松丸に犯されながら絶頂する樹美子。神埼からも凌辱を受けた後、松丸に縛られ再び陵辱されながら夫へ電話をかけさせられる。男たちの責めに理性の麻痺した樹美子はその様子をビデオに撮られ、松丸に貫かれながら神埼のペニスにしゃぶりつき、その精液を顔に受け止めた。

ミルク色した捧げもの(人妻クライシス2 1987年6月号)

夜更け近くに田島千香子の夫、靖貴が部長の蛭川太一を家に連れてくる。靖貴は千香子が他の男に性的ないたずらを受けているのを見ると興奮する性質で、わざと蛭川を千香子にけしかける。靖貴が席を離れた隙に千香子に口での奉仕を強要する蛭川。靖貴もその様子を盗み見しながらオナニーする。数日後、蛭川から靖貴に昇進の話が来るが、条件として今動いている大きな契約を成功させなければならない。契約相手の吉村のご機嫌取りのため千香子をホステスとして差し出す。夫のためと引き受ける千香子だったが、指定された料亭で待っていた吉村と蛭川にストリップを要求され拒絶する。激昂した蛭川から暴力を受けた挙句、服を脱がされさらに縄で縛られ2人がかりで凌辱を受ける。蛭川の目的は契約など二の次で、千香子とセックスしたいがためにこの席を設けたのだ。犯されながらオルガスムスに達する千香子の膣内に、本懐を遂げ射精する蛭川。それを追って吉村も千香子の顔面に向けて射精した。

畸形な関係(人妻クライシス5 1987年12月号)

糸川真理子と恵司の夫妻は、夫婦生活に軽いSMプレイとイメージプレイを取り入れ倦怠期を乗り切っていた。特に真理子の毛嫌いしている電器店の店主室田を架空の買春客として登場させ、真理子を攻め立てそれを撮影するのがお決まりのパターンだった。ある日、留守宅の糸川家に室田が侵入する。そこで夫婦だけの秘密であるプレイルームの存在と、室田の名が登場するイメージプレイのビデオを見られてしまう。ビデオの内容を察した室田はある計画を思いつく。しばらく後、恵司の出張を見計らって室田が真理子を尋ねる。恵司から真理子を買ったと嘯き関係を迫る。まさか夫婦しか知らないビデオを見られているとは思いもよらない真理子は、室田の侵入を許してしまう。プレイルームで縛られ、凌辱を受ける真理子。さらに浣腸を使われ、夫にも許していないアナルの純潔をも奪われてしまう。出張から戻った夜、何も知らぬ恵司はいつものように真理子を責める。愛する夫の折檻を受けながら、真理子はこの畸形な関係がいつまで続くのかと思いを巡らせるのだった。

淫讐の扉(ハードXノベルズ書き下ろし)

淳也は東京に住む姉の麻友子に会うため新幹線に乗り込んでいた。かつて恋焦がれ、淫らな行為を強制した姉を今度こそ自分のものにするため、同棲相手の貯金を盗み、名古屋を飛び出したのだ。東京に着きホテルへ入ると、淳也はかつての麻友子との生活を思い返した。淳也の暴力を止めるため、麻友子は文字通りその身を捧げ、性奉仕を行っていたのだ。そして就職が決まり東京へと出る前日、淳也に押し切られる形で一度だけ肉体関係を結んでいた。それ以来、毅然とした態度で淳也の恫喝を跳ね除け、さらにエリートの夫と結婚をした麻友子を淳也は一方的に憎むようになっていた。翌日、コカインを吸引し気が大きくなった淳也は麻友子へ電話をかける。そして暴力団に入ったなどの嘘で脅迫し、部屋へと呼び出すことに成功する。部屋へとやってきた麻友子に奉仕させ、凌辱する淳也。そして弟の精液を子宮に浴びながら、麻友子もまた快楽を貪るのだった。

登場人物

用語

書籍情報

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