仮想粒子 From Wikipedia, the free encyclopedia 仮想粒子(かそうりゅうし、virtual particle)とは、粒子(素粒子)間の反応の際の中間過程において現れ(=生成し消滅し)、その実在を考慮しなくてはならない(= virtual)粒子を指す。 場の量子論に従い反応に関する量を計算する際には、この実在を考慮することによって、初めて正しい答えが得られる。 実粒子 実在粒子を、実粒子と仮想粒子に二分して考えることができる。 実験で観測される粒子は、エネルギー E, 運動量 p, 質量 m のあいだに特殊相対性理論から従う m 2 = E 2 − p 2 {\displaystyle m^{2}=E^{2}-p^{2}} という関係を満たしている場合である。これを強調したい場合に実粒子と呼ぶことがある。 仮想粒子 実験では直接観測されない(従って上記関係を満たさない)粒子は、反応の中間過程内に限定され生成消滅する。これを特に実粒子と区別したい場合に、仮想粒子と呼ぶ。 いくつかの例 仮想光子:電荷を持つものに対するクーロン力は仮想光子の交換により引き起こされる。対称な三次元空間において、逆二乗則に従う力は交換による結果である。 中間子:仮想中間子であるパイ中間子やロー中間子の強い力により中性子、陽子を核子の中へ閉じ込めている。 仮想グルーオン:クォーク三体間の強い力は仮想グルーオンの相互作用の結果である。また、力の余剰分がクォーク三体の外へ出ており、中間子の強い力となる。 Wボソン:弱い力はWボソンの相互作用の結果である。 Related Articles