全体主義体制

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ウィリアム・コットン英語版による風刺画『新黒死病の媒介者』。全体主義を黒死病(ペスト)にたとえて全体主義に覆われていく世界を風刺している(1938年の作)。

全体主義体制(ぜんたいしゅぎたいせい)は、政治体制の一つであり、動員体制の一つ。

全体主義体制は、世界観と達成されるべき目的をもった何かしらのイデオロギーを公式理念とし、それを核として支配領域内で全ての人的・物的資源を動員しようとする性向をもつ。「全体主義」という語そのものは元来はファシズムを批判するものだったが、ハンナ・アーレントの議論に加えて、第二次世界大戦後、アメリカを中心にソ連ナチス・ドイツと並べるべき全体主義であるという議論が出たことから、政治体制の分類としても全体主義体制の規定が議論されはじめた。全体主義の定義と全体主義体制のモデル規定は時代状況の進展と研究の発展を反映して論者によって異なっている。

C.J.フリードリッヒZ.K.ブレジンスキーは「全体主義」を定式化し「6点症候群」として以下の特徴をあげた(Friedrich & Brzezinski 1956: pp.9-10.)。

  1. 全体主義イデオロギー。
  2. このイデオロギーに関係し通常一人の男・独裁者によって指導される単一政党
  3. 十全に発展した秘密警察
  4. マスコミ媒体の独占的コントロール。
  5. 有効な武力の独占的コントロール。
  6. 経済組織をふくむいっさいの組織の独占的コントロール。

シャピロ説

シャピロは、(1)ナチ支配期のドイツ、(2)ファシスト支配期のイタリア、(3)スターリン期のソ連の3つを全体主義体制の「原型体制」とまず規定し、体制の特徴と、体制を維持する道具とに分けて抽出することで、全体主義を定義している。

リンス説

参考文献

関連項目

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