原田恒司
From Wikipedia, the free encyclopedia
研究[2]
研究分野は、理論物理学(ハドロン・原子核)と物理教育研究の二つの領域にわたる。
素粒子・原子核理論
- 有効場の理論とくりこみ群: 量子色力学(QCD)に基づき、ハドロン系を記述する研究を行っている。特に、ウィルソン流のくりこみ群の手法を用いて、核子系のダイナミクスや次数勘定(power counting)の性質を証明することに注力している。
- 非摂動論的解析: 非摂動論的なくりこみ群を三体系へ応用し、エフィモフ効果やリミットサイクルといった現象の研究を行っている。また、有効場理論を用いた格子シミュレーションにより、低温・高密度の核子系の性質を調べる研究にも取り組んでいる。
- 量子異常: 1993年には「量子異常を含むゲージ理論の量子論」の研究業績により、第8回西宮湯川記念賞を受賞した。
物理教育研究
- 能動的学習の導入: 大学初年次の物理教育において、反転授業やピア・インストラクションなどのアクティブ・ラーニング手法を積極的に導入し、その教育効果を研究している。
- 誤概念の解析: Force Concept Inventory(FCI)を用い、文系学生などが持つ力学的な誤概念の典型的パターンの抽出と解析を行っている。
- 教材開発: 熟達者型の問題解決能力を育成するための教材開発や、ICTを活用した学習支援システムの構築に関する共同研究を行っている。