つつこ引き祭りは、福島県伊達市で行われる祭礼である。五穀豊穣・商売繁盛を祈願する行事で、伊達市の無形民俗文化財に指定されている。福島県内の「10大奇祭」の一つとして紹介されることがある。
祭りでは、巨大な俵状の御神体「つつこ」を祭り参加者(裸奉仕者)が三方向から引き合う「つつこ引き」が行われる。裸奉仕者は赤・白・黄の3組に分かれ、それぞれがつつこに取り付けられた綱を引き、「決勝点」と呼ばれる線を越えた組を勝ちとする。
2025年には、全国各地から70名の裸奉仕者が参加した。
「つつこ」は俵状に作られた大型の祭具であり、本祭りにおける御神体とされる。つつこは担ぎ台に載せられ、実行委員代表とともに町内を巡行する。巡行時には町内の複数の太鼓団体による演奏が行われ、あわせて餅まきも実施される。
まかれた餅にはくじ番号が記されており、祭りの最後に行われる「富くじ」によって当選者へ景品が贈呈される。
祭りの冒頭では、地元の子供たちによる綱引き大会が開催される。2026年には8チームが参加した。
つつこ引き本番では、裸奉仕者が三組に分かれて競技を行う。裸奉仕者は5回目の参加時に永年奉仕者として表彰され、記念として「ミニつつこ」が授与される。
祭りの実施に向け、毎年11月に実行委員会が組織される。実行委員は、数え年42歳の男性が地元中村町から選出される慣例があるが、近年は人口減少の影響により中村町外からの参加者が増加している。
祭日の前日には、地元紙に協賛団体の広告が掲載され、毎年およそ350団体の協賛があるとされる。
5月から7月にかけ、つつこ引き祭り写真コンテストが開催される。同年の人形祭り会場にて表彰式が執り行われ、伊達市長賞の受賞写真は翌年の「つつこ引き祭り」のポスター写真として採用される。なお、2026年は写真コンテストは開催されていない。