和辻倫理学
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分類
特色
和辻倫理学の特色は、以上に挙げた2つのレヴェルが渾然とからみ合い、原理的に探求された倫理学がそのまま具体的な歴史へと融合されてゆくところに求められるだろう。その特色は同時に、日本こそがもっとも倫理的な共同体であるという主張へと直結する危険もはらんでいる。
言い換えれば、和辻倫理学は、観念構成ではなくして、現実人生の実態を解釈学的に理解することが目的であったと言えるだろう。すなわち、和辻は倫理を「人間共同態の存在根柢すなわち人間存在の理法」(『倫理学』上)であると規定した。