レンズはその焦点距離(要するに望遠か広角か)と明るさ(F値)に応じて被写界深度(ピントの合う距離の範囲)が決まっている。これには、以下のような規則がある。
- レンズの焦点距離が長いほど被写界深度が浅く、短いほど深い。
- レンズが明るいほど被写界深度が浅く、暗いほど深い。
- 被写界深度は、手前は狭く(短く)、後ろに広い(長い)。
(被写界深度が深いとは、ピントの合う範囲が広いこと。逆に浅いとは狭いこと)
そこで、
- 焦点距離の短い広角レンズで、
- 適当に暗いレンズを使い、(もしくは絞りを入れて暗くして)
- ピントを数メートルの距離に合わせる(固定する)と、
数人の人物がならんだ記念撮影(1.5~2メートル程度の距離)から、風景撮影(無限遠)までの範囲でピントが合い、多くの用途で問題なく使用できる。また、このような特に広い範囲にピントの合った状態をパンフォーカスと呼ぶ(ただし、パンフォーカスと呼んだ場合、必ずしも無限遠を含むとは限らず、あおりで実現しても良い)。