娑婆
仏教において、釈迦が衆生を教化する現世のこと
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原語と漢訳
日本での用例
江戸時代になり、吉原などの遊郭では、金さえ出せば身分に関係なく、自由に心ゆくまで遊べるということから、遊郭を「浄土」に見立て、郭(くるわ)の外の世界を娑婆と呼んだ。しかし一方、「籠の鳥」になっている遊女の視点から見ると、郭の中は地獄で、外の世界である「娑婆」こそ、自由に過ごせる人間的な世界である。この「遊女の視点」の意味合いのほうがだんだん一般的になっていき、軍隊や刑務所、閉鎖病棟などの拘束を受ける場所と外の世界を対比して、自由に過ごせる外の世界という肯定的な意味合いで娑婆と表現するようになった。
2017年現在、日本の公娼制度や軍隊は廃止になったが、刑務所や自衛隊(営内居住が義務となる自衛隊員)、社会的入院を強いられる病院、老人ホームなどに対し、外(俗世)の世界を『娑婆』と言うことが多い。