富塚良三
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学説
東京大学在学中に山田盛太郎の再生産論を、大原社会問題研究所では久留間鮫造から資本論を学ぶ。福島大学に所属していたときに熊谷尚夫との間で繰り広げられた、「相対的過剰人口」での討論は、近代経済学、マルクス経済学の有意義な論争の一つである。後日、熊谷は論争の負けを認めている。熊谷尚夫著「資本主義経済と雇傭」の巻頭序文序文を参照。1962年に主著である「恐慌論研究」で東北大学より、経済学博士の学位を取得。「恐慌論研究」はこの分野における最高峰の書との声もある。一般にマルクス経済学者は近代経済学を学ばないと言うのが定説だが、当時中央大学にはケインズ研究で有名な川口弘などが教授としていたため、近代経済学を批判的に研究している。その成果が有効需要の理論を再生産論および再生産表式論によってケインズともカレツキなどとも違う独自の方法で導き出している。著書、経済原論において発刊当時は主だって批判できなかったレーニン批判を著書である経済原論で行っている点において、教条的マルクス主義とは一線を画す。