固有ベクトルと固有値
巡回行列の規格化された固有ベクトルは

で与えられ、これらは正規直交系を成す。ここで
は1のn 乗根で、
は虚数単位である。
対応する固有値は

で与えられる(以上の事実は実際に Cvj を計算してみればわかる)。
その他の性質
n次の巡回行列の集合は、n次元ベクトル空間を形成する。
任意の2つの巡回行列 A, B について、A + B も AB も巡回行列となり、AB = BA が成り立つ。従って、巡回行列は可換代数を形成する。
与えられたサイズの巡回行列の固有ベクトルは、同じサイズの離散フーリエ変換行列の列である。その結果、巡回行列の固有値は高速フーリエ変換 (FFT) で簡単に計算できる。
巡回行列の最初の行のFFTを行った場合、その巡回行列の行列式はスペクトル値の積となる。
(固有分解による)



ここで
最後の項
は、スペクトル値の積と同じである。