年貢割付状
From Wikipedia, the free encyclopedia
近世には領主権力の確立に伴い検地によって村落が把握され、村高に基づいた年貢徴収が行われた。
年貢は村単位で賦課されたため年貢割付状は村に対して宛てられ、徴収・納税事務は村役人が代行する(村請制)。ただし、年貢割付状は儀礼的な意味合いも強く、年貢徴収を知らせる令書は廻状により事前に通知される場合もある。
通常はまず村高・村名を記し、次に諸引を差し引いた免除高・控除高を記し、それに対する年貢高が記載された。さらにこれに小物成高や運上高、高掛物などの課役を合算して納入すべき米銭の高を記載し、末尾には年紀と担当代官名が記される。料紙は竪紙の継紙などが用いられ、百姓の所有する田畑の多さや所有形態によって長大な文書にもなる。年貢割付状は村役場文書として帳箱などに保管され管理される。
年貢が納入されると領主は領収書として年貢皆済目録を発行し、分納の場合には小切手が発行された。年貢割付状はおおむね秋頃から発行されるが気象や豊凶により変動し、皆済目録の発行も翌年以降に持ち越されることもあった。
なお、割付状は収穫量確定してから発行するものと、予想量を算出して発行し、後に調整するものの2種類があったとされる。