ラサ市
チベット自治区の首府
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ラサ市(ラサし、中国語: 拉萨市)は、中華人民共和国チベット自治区の中央部に位置し、同自治区を構成する「地級市」のひとつ。中国政府がチベットの古都ラサとその周辺地域をあわせて1960年に設置した。
| 中華人民共和国 チベット自治区 ラサ市 | |
|---|---|
| 別称:日光城
| |
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| |
| 中心座標 北緯29度39分29秒 東経91度07分10秒 | |
| 簡体字 | 拉萨 |
| 繁体字 | 拉薩 |
| 拼音 | Lāsà |
| カタカナ転写 | ラーサー |
| チベット語 | ལྷ་ས་ |
| ワイリー方式 | Lhasa |
| 蔵文拼音 | lha-sa |
| 国家 | |
| 自治区 | チベット |
| 行政級別 | 地級市 |
| 政府所在地 | 城関区 |
| 市委書記 | 肖友才 |
| 市長 | 王強 |
| 面積 | |
| 総面積 | 31,622 km² |
| 海抜 | 3,650 m |
| 人口 | |
| 総人口(2020) | 87 万人 |
| 経済 | |
| GDP(2005) | 87億元 |
| 電話番号 | 0891 |
| 郵便番号 | 850000 |
| ナンバープレート | 蔵A |
| 行政区画代碼 | 540100 |
| 市花 | 格桑花(ケーザン・メトク) |
| 公式ウェブサイト: http://www.lasa.gov.cn/ | |
市域はチベットの古都ラサとその郊外からなる「城関区」とトゥールン・デチェン区の2つの市轄区、その周辺の6つのゾン(県)で構成されている。「地級市」は、中国の行政区画制度において、二級行政区画に分類される行政体の一種である。自治区人民政府は城関区内に設置されている。本市の東方に位置するロカ市とともに、中央チベット東部の「ウー地方」を構成する。
総面積3万平方キロ。 人口87万人、非農業人口14万人。チベット族が87%を占める。
概要
名称
地理
気候
ケッペンの気候区分によると、ラサ市はステップ気候(BSk)に属する。
年平均気温は9.9℃である。平年値では最暖月である6月の日最高気温が23.9℃、日最低気温は11.1℃、最寒月である1月の日最高気温が8.3℃、日最低気温は-7.1℃となっている。
年平均降水量は472.9mmである。
年平均日照時間は3027.6時間である。
| ラサ市(標高3649m、平年値:1991年 - 2020年、極値:1951年 - 現在)の気候 | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
| 最高気温記録 °C (°F) | 20.5 (68.9) |
21.3 (70.3) |
25.1 (77.2) |
25.9 (78.6) |
29.4 (84.9) |
30.8 (87.4) |
30.4 (86.7) |
27.2 (81) |
26.5 (79.7) |
24.8 (76.6) |
22.8 (73) |
20.1 (68.2) |
30.8 (87.4) |
| 平均最高気温 °C (°F) | 8.3 (46.9) |
10.4 (50.7) |
13.4 (56.1) |
16.5 (61.7) |
20.5 (68.9) |
23.9 (75) |
23.3 (73.9) |
22.3 (72.1) |
21.1 (70) |
17.9 (64.2) |
13.3 (55.9) |
9.7 (49.5) |
16.7 (62.1) |
| 日平均気温 °C (°F) | 0.6 (33.1) |
3.1 (37.6) |
6.5 (43.7) |
9.8 (49.6) |
13.8 (56.8) |
17.5 (63.5) |
17.5 (63.5) |
16.7 (62.1) |
15.2 (59.4) |
10.8 (51.4) |
5.4 (41.7) |
1.7 (35.1) |
9.9 (49.8) |
| 平均最低気温 °C (°F) | −7.1 (19.2) |
−4.2 (24.4) |
−0.5 (31.1) |
3.1 (37.6) |
7.1 (44.8) |
11.1 (52) |
11.7 (53.1) |
11.1 (52) |
9.3 (48.7) |
3.7 (38.7) |
−2.5 (27.5) |
−6.3 (20.7) |
3.0 (37.4) |
| 最低気温記録 °C (°F) | −16.5 (2.3) |
−15.4 (4.3) |
−13.6 (7.5) |
−8.1 (17.4) |
−2.7 (27.1) |
2.0 (35.6) |
4.5 (40.1) |
3.3 (37.9) |
0.3 (32.5) |
−7.2 (19) |
−11.2 (11.8) |
−16.1 (3) |
−16.5 (2.3) |
| 降水量 mm (inch) | 0.9 (0.035) |
1.9 (0.075) |
3.5 (0.138) |
8.3 (0.327) |
31.1 (1.224) |
84.0 (3.307) |
140.5 (5.531) |
129.8 (5.11) |
64.8 (2.551) |
6.5 (0.256) |
0.9 (0.035) |
0.7 (0.028) |
472.9 (18.617) |
| 平均降水日数 (≥0.1 mm) | 0.6 | 1.2 | 2.4 | 5.2 | 9.5 | 14.4 | 19.8 | 19.1 | 13.5 | 3.5 | 0.6 | 0.5 | 90.3 |
| 平均降雪日数 | 1.3 | 2.2 | 5.5 | 5.6 | 0.9 | 0 | 0 | 0 | 0.1 | 1.1 | 1.3 | 0.7 | 18.7 |
| % 湿度 | 25 | 24 | 27 | 36 | 41 | 48 | 59 | 61 | 57 | 43 | 32 | 27 | 40 |
| 平均月間日照時間 | 250.0 | 234.4 | 256.0 | 254.3 | 279.8 | 260.4 | 227.5 | 223.5 | 238.4 | 280.6 | 266.2 | 256.5 | 3,027.6 |
| 日照率 | 77 | 74 | 68 | 65 | 66 | 62 | 54 | 55 | 65 | 80 | 84 | 81 | 69.3 |
| 出典: | |||||||||||||
歴史
7世紀前半、吐蕃のソンツェン・ガンポの時代にチベットの都と定められた。9世紀に吐蕃が崩壊して以後、チベットの政治的中心は、時期ごとの覇者たちの本拠に転々と移動したが、トゥルナン寺を有するラサの宗教的中心地としての地位は不動であった。17世紀に発足したガンデンポタン政権の時代(1642―1959)に再びチベットの政治的中枢の所在地となった。ガンデンカンサル宮、ポタラ宮、ノルブリンカ宮などの施設は、この政権の時代の行政機構の拠点として建設されたものである。
中華人民共和国は1951年に人民解放軍をラサに進駐させたが、ガンデンポタンとの間に締結した17ヶ条協定に基づき、引き続きガンデンポタンによる統治が継続した。1959年にチベット動乱がラサにまで波及、ダライラマとガンデンポタンはチベットを脱出、中国政府は「原西蔵地方政府(=ガンデンポタン)の廃止」を布告、ガンデンポタンの管轄下にあったチベットの西蔵部分に対する統治に乗り出し、ガンデンポタン時代の行政区画を改廃し、翌1960年、古都ラサとその近隣地方をあわせて「地級市」ラサ市を設置した。
行政区画の変遷
行政区画
3市轄区・5県を管轄する。
- 市轄区:
- 城関区(ཁྲིན་ཀོན་ཆུས།་ : khrin kon chus)
- トゥールン・デチェン(堆龍徳慶)区(སྟོད་ལུང་བདེ་ཆེན་ཆུས། : stod lung bde chen chus)
- タクツェ(達孜)区(སྟག་རྩེ་་ཆུས། : stag rtse chus)
- 県:
- ルンドゥプ(林周)県(ལྷུན་གྲུབ་རྫོང་། : lhun grub rdzong)
- ニェモ(尼木)県(སྙེ་མོ་རྫོང་། : snye mo rdzong)
- ダムシュン(当雄)県(འདམ་གཞུང་རྫོང་། : 'dam gzhung rdzong)
- チュシュル(曲水)県(ཆུ་ཤུར་རྫོང་། : chu shur rdzong)
- メルド・グンカル(墨竹工卡)県(མལ་གྲོ་གུང་དཀར་རྫོང་། : mal gro gung dkar rdzong)
年表
ラサ直轄区
- 1951年5月23日 - 中華人民共和国チベット地方ラサ直轄区が成立。デチェンゾン・ドンガルゾン・ボムドイシカ・ナムギツェシカ・ニェタンシカ・リウシカ・ツェブリンシカ・ロマイシカ・ニャンルシカ・ツェルシカ・チュルンシカ・ザシシカ・ザシカ・ルンバシカ・チェンゴシカ・ナムジェゴンシカ・ギャンシカ・クプンタンシカが発足。(2ゾン16シカ)
- 1952年 - デチェンゾン・ドンガルゾン・ボムドイシカ・ナムギツェシカ・ニェタンシカ・リウシカ・ツェブリンシカ・ロマイシカ・ニャンルシカ・ツェルシカ・チュルンシカ・ザシシカ・ザシカ・ルンバシカ・チェンゴシカ・ナムジェゴンシカ・ギャンシカ・クプンタンシカがウー・チキャプに編入。
ウー・チキャプ
- 1952年 - ラサ直轄区デチェンゾン・ドンガルゾン・ボムドイシカ・ナムギツェシカ・ニェタンシカ・リウシカ・ツェブリンシカ・ロマイシカ・ニャンルシカ・ツェルシカ・チュルンシカ・ザシシカ・ザシカ・ルンバシカ・チェンゴシカ・ナムジェゴンシカ・ギャンシカ・クプンタンシカを編入。ウー・チキャプが成立。(7ゾン21シカ)
- 1955年3月9日 - ウー・チキャプがラサ弁事処に改称。
ラサ弁事処
- 1955年3月9日 - ウー・チキャプがラサ弁事処に改称。(7ゾン25シカ)
- 1956年 - デチェン・ゾンが弁事処に移行し、デチェン・ゾン弁事処となる。(6ゾン25シカ1弁事処)
- 1957年 - メルド・グンカル・ゾンの一部が分立し、ジグン・ゾンが発足。(7ゾン25シカ1弁事処)
- 1959年7月23日 - ツェブリンシカ・ロマイシカ・ニャンルシカ・ツェルシカ・チュルンシカ・ザシシカ・ベツァンシカ・タクポツォセシカ・ダモチュコルシカが合併し、地級市のラサ市となる。(7ゾン16シカ1弁事処)
- 1959年8月 - チュシュルゾン・セルシカ・ナムシカ・シェロンシカ・ニェタンシカが合併し、チュシュル県が発足。(1県6ゾン12シカ1弁事処)
- 1959年8月14日 - ルンドゥプゾン・ポンドシカが合併し、ルンドゥプ県が発足。(2県5ゾン11シカ1弁事処)
- 1959年9月 (7県)
- 1960年1月7日 - タクツェ県・メルドグンカル県・ダムシュン県・ルンドゥプ県・ニェモ県・チュシュル県・ポンド県がラサ市に編入。
チベット地方ラサ市
- 1959年7月23日 - ラサ弁事処ツェブリンシカ・ロマイシカ・ニャンルシカ・ツェルシカ・チュルンシカ・タシシカ・ベツァンシカ・タクポツォセシカ・ダモチュコルシカが合併し、ラサ市が発足。(1市)
- 1959年9月 - ラサ弁事処トゥールンデチェンゾン・ドンガルゾン・リウシカを編入。(1市1区1県)
- トゥールンデチェンゾンの一部が分立し、西郊区が発足。
- ドンガルゾン・リウシカおよびトゥールンデチェンゾンの残部が合併し、トゥールン・デチェン県となる。
- 1960年1月7日 - ラサ弁事処タクツェ県・メルドグンカル県・ダムシュン県・ルンドゥプ県・ニェモ県・チュシュル県・ポンド県を編入。(1市1区8県)
- 1960年2月 - トゥールンデチェン県・西郊区が合併し、トゥールン・デチェン県が発足。(1市8県)
- 1962年10月20日 - ポンド県がルンドゥプ県に編入。(1市7県)
- 1964年7月27日 - ニンティ専区ニンティ県・メンリン県・コンボギャムダ県・メトク県・ショバ(雪巴)県を編入。(1市12県)
- 1964年10月31日 - ショバ県がニンティ県・コンボギャムダ県、ナクチュ専区ラリ県に分割編入。(1市11県)
- 1965年8月23日 - チベット自治区の成立により、チベット自治区ラサ市となる。
チベット自治区ラサ市
- 1980年 - 城関区を設置。(1区11県)
- 1983年10月8日 - メトク県・メンリン県・ニンティ県・コンボギャムダ県がニンティ地区に編入。(1区7県)
- 1988年7月 - タクツェ県の一部がルンドゥプ県に編入。(1区7県)
- 2015年10月13日 - トゥールン・デチェン県が区制施行し、トゥールン・デチェン区となる。(2区6県)
- 2017年7月18日 - タクツェ県が区制施行し、タクツェ区となる。(3区5県)
経済
交通
教育
- 西蔵大学ラサ・キャンパス
文化
観光
国際関係
出身著名人
- ツェリン・オーセル (作家・ジャーナリスト)




