触媒化学
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化学における触媒の位置づけ
歴史
触媒の利用の歴史は古い。特に酵素触媒はチーズにおけるレンネットとしてかなり古くから用いられていた。また、酸触媒によってアルコールからエーテルが合成されることは知られていた。しかし、定量分析が確立していない時代においては触媒反応と量論反応の区別がつかず、触媒という概念は生まれなかった。
触媒はジョゼフ・プリーストリーによって18世紀に発見された。それは粘土によってエタノールがエチレンになるというものである。そして、イェンス・ベルセリウスが、何らかの作用によって結合を切断する作用のことをギリシア語の解くという言葉から触媒作用(catalysis)と呼んだ。ここからが触媒化学の始まりといえるであろう。
触媒は、特殊な触媒力とでもいうべき力によって触媒作用を生み出していると考えられていたが、ヴィルヘルム・オストワルトが触媒の定義を「反応速度を変えるが、平衡を変えないもの」とした。そして、その定義から酸や塩基が触媒であることが認知された。
化学工業が発展するにつれて、オストワルト法やハーバー・ボッシュ法によって化学製品が作られるようになった。化学製品を経済的に生産するために触媒は必須の存在であり、社会の要求によって触媒プロセスが開発されていった。たとえば、アルケンを重合させるチーグラー・ナッタ触媒等である。
現在は窒素酸化物や硫黄酸化物を無害化する触媒や、メタンから様々な化学製品を作る触媒プロセス等の研究が行われている。