紫禁城内で最も奥まった場所に存在する欽安殿は、明代に創建された。御花園の正殿である欽安殿は、北方を守護するとされる道教の神の玄天上帝(日本や古代中国では玄武として知られる神であり、「真武大帝」とも呼ばれる)を建物内に祭っている。玄天上帝は水を治める神でもあるため、紫禁城内での火災を防ぐ祈願を行う目的でまつられたと言う。また、建築様式は紫禁城内でも独特なものとなっており、特に屋根の形に変わった特徴を持っている。唯一の入り口は天一門。左右に円形の建物である万春殿、千秋殿があり、背後には堆秀山がある。