民俗誌
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民俗誌は、柳田國男が1909年(明治42年)、宮崎県椎葉村で聞き書きした狩猟についての話を『後狩詞記』としてまとめたものがはじまりとされることが多い。また、1922年(大正11年)の小池直太郎『小谷口碑集』も民俗誌の古典とされている。
民俗誌の記述にあたっては、話者(情報提供者)と調査者の解釈の存在や、文化を記述することに潜む政治性が指摘されることが多く、それを考慮して、今日では項目ごとに事実を列挙するのではなく、明確なテーマ設定をおこなったうえでの分析的なもの、話者個人の語りを起こした生活誌、調査者の個人的体験を主体とした叙述的性格のもの、写真や映像記録など視覚をもって語ろうとするもの、さまざまな民俗誌が構想されている。
学術目的の民俗調査報告書は、見聞きしたものを忠実に活字化する作業を行なうものであり、調査者の意思、意図、感想、推測、分析等は一切記述しないことを原則とする。