2009年、東京。派遣労働者の宮沢徹雄さんは、仕事と住まいを失って、路上生活に陥った。半年後、あてもなく町をさまよい続けた宮沢さんが見つけたのは、渋谷区役所の駐車場、通称「ちかちゅう」だった。多い時で50人ほどが寝泊まりするこの場所では、お互いが励まし合い、食料をわかちあう小さなコミュニティが存在していた。しかし、渋谷区は駐車場の夜間・休日閉鎖を宣言し、宮沢さんたちに危機が迫る。80人が野宿していた宮下公園も工事で封鎖され、商業施設の多い渋谷の街で雨をしのげる場所は貴重であった。宮沢さんは野宿者仲間とともに、自分たちの大切な居場所を守ろうと立ち上がる。