現代音楽というと、近代音楽を批判して誕生した西欧戦後前衛の実験的な試みが想起されるが、一般的に支持されず主流にならなかったため、近代音楽以前の技法を使った新しい音楽をこれと区別する為に現代の音楽(げんだいのおんがく)という用語を便宜上用いなければならなくなった。
20世紀以降の世界の放送音楽や教育音楽の需要から、「現代音楽」と「現代の音楽」を区別する必要が第二次世界大戦終了以降強くなった。現代音楽は「Contemporary Music」と訳すことができるが、現代の音楽は「Music of our century」としか訳しようがない。
21世紀現在では、ポピュラー音楽でも現代音楽でもない音楽を指す言葉として使われることが多く、商業音楽や実用音楽をストレートに指すかどうかさえも疑わしい。
ちなみにマチアス・シュパーリンガーは「現代音楽は、他の如何なる形態をとる音楽とも、全てに於いて切り離された存在である」と定義するが、これはドイツ語原文を直訳した為に紛らわしい表現になった。彼の主張は「現代音楽と、現代の音楽は、違う」という、今日の音楽家全員に突きつけられた定義そのものである。