痙性斜頸
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痙性斜頸(けいせいしゃけい、Spasmodic torticollis)とは首が左右上下のいずれかに傾く、捻じれる、震えるといった不随意運動を引き起こす局所性ジストニアの一種。頸部ジストニア(Cervical Dystonia)とも呼ばれる。日本神経学会の正式用語は攣縮性斜頸である。
症状
疫学
好発年齢は30〜40代だが、未成年での発症例も少なくない。海外では女性に多いとされるが、日本では男性の発症例が若干多い。
原因
原因は解明されていないが、大脳の運動姿勢プログラムの異常によると推定されている。 過労、心理的ストレス、無理のある姿勢の継続、交通事故などがきっかけとなる事も多いとされる。
診療科
神経内科、脳神経外科、整形外科など。
治療法
下記のような対症療法がある。
理学療法的アプローチ
自律訓練法によるリラックス、バイオフィードバックなどが有効な場合もある。
ボツリヌス療法
ボツリヌストキシンの筋注が保険適応であり、各国のガイドラインで第一選択とされる。 実技・講習セミナーを受けた医師のみが筋注可能ではあるがその敷居は低く、医師の誰もが治療の効果を発揮できるとは限らない。病院で常備する事は禁じられているため、通常ではこの治療を行うことが決定してから薬剤を入手まで2週間程度の時間を要してから治療する。
痙性斜頸では、通常30〜240単位を使用するが、初回は少量(最大60単位)の注射しか認められていない。 これは日本以外の国と比べ少ない用量であり、その為、初回注射での著効率は必ずしも高くない。 多くの場合、著効までは数回の施注が必要とされる。 効果は通常3~4ヶ月程度持続する。
外科的治療
鍼灸治療
頸部ジストニアに関して鍼灸治療が有効であるという報告がある。
その他
一般だけでなく医療関係者の間でも認知度は決して高いとは言えない状況から、適切な診療を受けられる病院・診療科にたどり着くまで時間が掛かってしまう患者も少なくない。
判別を要する斜頸
関連項目
参考文献
- ジストニアとボツリヌス治療 改訂第2版 (診断と治療社:2005念12月10日発行/著者;目崎高広、梶龍兒: ISBN 4-7878-1446-X)
外部リンク
- 痙性斜頸の治療 - NPO法人ジストニア友の会